日本の外交手腕(2)-外務省『小林祐武』の告白(9)-デンバー領事館『水谷周』総領事
- 2023/06/06
- 05:05
在外の大使館では、改装、備品などの費用を、
実際より高く見積もり、浮いたお金を、
プール金にすると言う事は、日常茶飯事だそうです。
元サウジアラビア大使館職員や、
元オーストリアなどの大使館職員の体験談として、
「会計に圧力をかけて多額の個人的支出を、
公費で落として、流用できる。」、
「大使館員が、領収書を偽造して、
公金着服した話があり、
同僚がそれを問題にしようとしたが、
抑え込まれた。」と話しています。
在外大使は、絶対君主のような存在なので、
大使が交代するたびに、内装も新しくし、
絵やツボなどの調度品は、
新しいものでも、買い替えをし、
不要になった調度品は、
倉庫に保管されるそうです。
だから、数年後に、倉庫を見たら、
何百万円もする絵画に、
カビが生えた事もあったそうです。
外務省職員『水谷周』が、
アメリカのデンバー日本領事館の総領事をしていた時、
部下たちに、
「俺の事を、閣下と呼べ!
閣下の言うことは、絶対だ!全て従え。」と、
言っていたそうです。
そして、職員を呼ぶ時は、
名前ではなく、手を叩いたそうです。
日本から連れて行った専属料理人2人は、
自分の家族のあいさつの仕方が悪いなどを理由に、
2人とも解雇したそうです。
他にも、文句を言う職員は、次々と解雇したそうです。
周囲の部下たちから、閣下と呼ばれ、
『水谷周』は、気が大きくなり、
何をやっても許されると勘違いし、
2500万円以上を横領し、
1200万円以上を、
絵画や高級家具の購入したり、
遊戯費に使っていたそうです。
そして、内部告発があり、
2001年、外務省を、懲戒免職されたそうです。
その後、『水谷周』は、アラビア関係の研究家として、
本を書いたり、コメンテーターとして、活躍しています。
ちなみに、日本以外のほとんどの国は、
スパイに対して取り締まる、
法律(スパイ防止法)が、ありますが、
日本は、外国のスパイに対しての、
法律が、無いので、
諸外国から、
日本は、スパイ天国と呼ばれています。
2010年頃、デンバー日本領事館の『久保和朗』総領事が、
ある韓国人を公邸に招いていましたが、
その韓国人は、韓国と北朝鮮のスパイで、
アメリカの強硬派の動向をリサーチし、
機密情報が漏洩した疑いがあるそうです。
日本の外務省は、
機密情報が漏洩を否定しましたが、
アメリカは、日本の情報管理の甘さに、
不信感を抱いたそうです。
アメリカのアトランタ日本総領事館の
『福田正裕』会計担当領事も、
約3百万円以上を横領したので、懲戒免職となりました。
『白濱清次郎』一等書記官は、
ソロモン日本大使館に勤務していた時、
公的備品を処分して得た80万円以上を横領し、
その後、オーストラリアのシドニー日本総領事館に転勤し、
その後、ネパール日本大使館に在勤していましたが、
バレてから、すぐに返金したので、
4カ月の懲戒停職処分だそうです。
海外にいる日本の外務省職員は、
日本の目が届かないし、
税金が、余るほど、
日本から、自動的に送金されてくるので、
王様気分やリゾート感覚に、なってしまって、
つい、横領するのかな?(続く)
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