イスラム(5)-エジプト(2)-動物福祉病院「Brooke」
- 2023/01/05
- 05:05
馬術学校の主任教官をして、
馬と馬術に関して、何冊も本を書いていたイギリス人、
『Geoffrey Francis Heremon Brooke』少将が、
1930年に、
エジプトのイギリス騎兵旅団の指揮官に任命されたので、
妻で貴族出身の『Dorothy Brooke』と共に、
エジプトの観光地を、旅行したそうです。
当時、エジプトには、動物愛護という概念が、
まったくなかったので、
『Dorothy Brooke』は、
エジプトで、多くの馬が、やせ衰えながらも、
重い荷物を運搬し、こき使われている現状に、
ものすごくショックを、受けたそうです。
そして、『Dorothy Brooke』は、
エジプトの上級騎兵将校の妻の仕事もあり、
忙しかったのですが、
劣悪な環境下で、
使役されている馬などを見ると、ほっとけなくなり、
1930年から1934年の間に、
自分と友人たちのポケットマネーで、
エジプトで、劣悪な環境下で、
使役されていた5千頭以上の馬とラバを買って、
環境の整った施設に、移動させました。
そして、
1932年、『Dorothy Brooke』は、イギリスに帰国した時、
エジプトでの馬の使役状態の窮状を明らかにし、
馬を救うための支援金募集に関して、
イギリスの新聞社モーニングポスト(現:デイリー・テレグラフ)に、
投書しました。
すると、何千人もの読者が支持し、
当時のイギリス国王『ジョージ5世』も、
支持したので、資金集めが盛り上がりました。
そして、資金が集まったので、『Dorothy Brooke』は、
動物支援基金を創立し、
1934年、エジプトで、働く馬とロバを助けるための、
動物福祉病院「Old War Horse Memorial Hospital」を、開院し、
無料で、治療を行いました。

『Dorothy Brooke』
そして、1955年に、『Dorothy Brooke』は、死亡し、
エジプトのカイロに埋葬されましたが、
活動は続き、
1961年、動物福祉団体「Brooke Hospital for Animals」と改名し、
使役されていた動物を、無料で、治療を行っていました。

『Dorothy Brooke』の遺志は、子孫が継いで、
孫娘の『Ann Searight』は、
1979年から2011年まで評議員を務め、
2014年には、名誉副会長を務めたそうです。
その後、動物福祉団体「Brooke Hospital for Animals」は、
活動の場を広げていき、
現在は、ロンドンに本部を置き、
アメリカとオランダに募金事務所を持ち、
インドやパキスタンなどの多くの国に、活動を拡大し、
世界最大の働く馬とロバの動物福祉団体に発展し、
2006年に、
イギリス王妃『カミラ』が、会長になり、

イギリス王妃『カミラ』と、ロバの『Ollie』とミニチュアホースの『Harry』
YOUTUBEで、イギリス王妃『カミラ』が、
アメリカの「Brooke」開設に参加しているのが見れます。
YOUTUBEで、イギリス王妃『カミラ』が、
カイロの「Brooke」を訪れているのが、見る事が出来ます。
2016年、
「Brooke - Action for Working Horses and Donkeys」と改名し、
現在も、活動を続け、何百万もの動物を助けています。
HPがあります。
YOUTUBEでも活動を見れます。
ちなみに、エジプトでは、
最近、一部の裕福な家庭では、
犬を飼うことが流行しているので、
「AnimalWorldHospital」と言う、普通の動物病院もあります。
「Animal World Hospital」のfacebook
「Animal World Hospital」のHP
ちなみに、
「日本動物園水族館協会」の総裁は、
魚類や家禽類の研究を行い、
「ナマズの殿下」と呼ばれる程、
特にナマズの研究を熱心されている、
『秋篠宮文仁親王』で、
「日本動物園水族館協会」の総会や、
「動物園水族館技術者研究会」にも、
出席されています。
自分が、動物園勤務していた時、
「動物園水族館技術者研究会」で、発表した時、
『秋篠宮文仁親王』が、いらっしゃった時が、
ありますが、
「自分は、醍醐源氏の末裔です。」と、
言おうかと思いましたが、
ものすごく緊張していたので、話しかけられませんでした。
ちなみに、
「動物園水族館技術者研究会」の懇親会の時、
前後不覚な位、ものすごく酔っ払った、
水族館に勤務している後輩が、
「『秋篠宮文仁親王』に、得意技の裸踊りを見せる!」と言って、
服を脱ごうとしました。
確かに自分も、飲み会の時、
後輩の裸踊りを、はやし立てたりして、
面白がったことは、ありますが、
さすがに、『秋篠宮文仁親王』に、見せることは、
出来ないと考えたので、
自分の得意技の羽交い絞めなどを駆使して、
『秋篠宮文仁親王』には、気づかれないようにしながら、
ものすごく全力で止めました。
ちなみに、
『秋篠宮文仁親王』の友人や知人を自邸に招かれる、
私的な集まりの会があるそうですが、
タレント『明石家さんま』が、喜びそうですが、
その名前は、
「さんまの会」と言うそうです。
ちなみに、
『秋篠宮文仁親王』の御父上『明仁上皇』は、
魚のハゼの分類を研究されていて、
「天皇陛下 科学を語る」を、読んだことがあります。
ちなみに、『明仁上皇』の「天皇陛下 科学を語る」は、
秋田市立図書館「明徳館」で、借りる事が出来ます。(続く)
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