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感染予防(2)-狂犬病(8)-ルイ・パスツール(11)-狂犬病予防注射大成功!『Joseph Meister』

1885年、7月4日、
『Joseph Meister』(9歳)は、

フランス北東部アルザス地域圏で、

『Théodore Vonné』の飼い犬に襲われ、

手や足など、約14か所、咬まれました。

地元の医師『Eugène Weber』は、

『Joseph Meister』(9歳)の傷口を、
石炭酸で、徹底的に洗浄消毒したそうです。

そして、咬んだ犬を検査したところ、

狂犬病という事が判明しました。

そのため、
『Joseph Meister』(9歳)は、

時間が経過すると、神経異常を起こしながら、

死ぬ可能性が、高いことが分かりました。

そのため、
『Joseph Meister』(9歳)は、

医師『Eugène Weber』の勧めに従い、

母親と犬の飼い主『Théodore Vonné』を伴い、列車で出発し、

7月6日、藁にもすがる思いで、

狂犬病を研究している『ルイ・パスツール』の所に、
行きました。

そして、『ルイ・パスツール』研究所で、

『ルイ・パスツール』の共同研究者の
医師『Pierre Paul Émile Roux』と面会しましたが、

狂犬病ワクチンの人への使用が、
法的に許可を受けていなかった事と、

以前厳重注意を受けたこともあり、

人に対しては、まだ十分にテストされておらず、

人に使用するには、危険すぎるという懸念から、

医師『Pierre Paul Émile Roux』は、

ワクチンを接種するのは、時期尚早なので、

注射したくないと言いました。

『ルイ・パスツール』も、
人への狂犬病ワクチン接種には、慎重でした。

ちなみに、
『ルイ・パスツール』は、生化学者、細菌学者で、

医者ではないので、

医者たちと一緒に、実験をしていたそうです。

しかし、
フランス国立医学アカデミーの

副腎髄質にアドレナリンを発見した、
フランスの有名な医師、神経学者『Edmé Félix Alfred Vulpian』と、
その研究室で働いている
フランスの医学博士で小児科医『Jacques-Joseph Grancher』が、

『ルイ・パスツール』と、
共同研究者の医師『Pierre Paul Émile Roux』に対して、

「このままでは、『Joseph Meister』(9歳)は、

狂犬病を発症し、確実に死亡するが、

『Joseph Meister』(9歳)は、発症前なので、

狂犬病ワクチン接種すれば、効果があるし、

命を救う可能性が、ある。」と強く説得し、

治療効果などについて、議論しました。

ちなみに、『ルイ・パスツール』は、実験科学者で、
右寄りのカトリック教徒で、

共同研究者の医師『Pierre Paul Émile Roux』は、
臨床医学を基本とする医者で、

左寄りの無神論者だったので、

宗教的にも、政治的信念的にも、
病気に対するアプローチにおいても、

意見が一致しないことがあり、

炭疽菌や狂犬病に対するワクチン作製の時も、
しばしば衝突していたそうです。

そして、
『ルイ・パスツール』の共同研究者の
医師『Pierre Paul Émile Roux』が、

注射したくないと言ったので、

1885年7月6日午後8時、

小児科医 『Jacques-Joseph Grancher』が、

ウサギの臍帯から作製された狂犬病ワクチンを、13回注射し、

傷の消毒など、11日間の治療を行った結果、

『Joseph Meister』(9歳)は、

狂犬病は発症せず、治療は、成功しました。

LKG022-07-04 145835
『ルイ・パスツール』と『Joseph Meister』

そして、『Joseph Meister』は、
『ルイ・パスツール』に、ものすごく感謝しました。

ちなみに、後日、『Joseph Meister』は、命を懸けて、

『ルイ・パスツール』の恩に報いる事になります。(続く)
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プロフィール

ムーミン

Author:ムーミン
生まれは、福岡、
育ちは、大阪、
現在、秋田市で、
動物病院を開院。

長年、
水族館、動物園で、
獣医師として勤務していました。

短期間ですが、
犬猫行政、
食品衛生業務も
しました。

その後、
長年、
東北、沖縄の
動物病院で勤務しました。

短期間ですが、
オーストラリアなど
海外の複数の動物園や水族館で、
研修しました。

海外14カ国を、旅しました。

詳しくは、
別のブログ「あっちこっち雑記」で。

祖先は、醍醐源氏の末裔で、
福岡県八女市黒木の
猫尾城の城主を
していました。

先祖は、足利尊氏と戦い、
多々良浜の戦いでは、
敗戦しましたが、

筑後川の戦いなど、
最終的には勝利し、

3代将軍足利義満まで、九州を治め、

中国の「明」と、貿易をしていました。

詳しくは動物病院HPで。

学生時代、
生物学と歴史は好きでした。

試験の時は、
事前に、関連事項まで詳しく調べて、

特に歴史の時は、
現地調査までする事があったので、

筆記試験の時は

関連事項まで、詳細に書くと、

テスト用紙の回答欄のスペースでは、

ものすごく不足したので、

裏まで書いても不足した時には、

2枚目の白紙をもらい、
ぎりぎりまで書いていました。

そのため、
歴史や生物のテスト用紙が配られる時、
あらかじめ、
白紙が、2枚配られるようになりました。

先祖は笛が得意で、
後白河法皇、後鳥羽天皇に、
褒められた事があります。

自分も、子供の頃、
ピアノを習っていたので、
音楽が好きです。

水族館、動物園勤務時代、
野生動物は、
殺気を感じると、
逃げるので、
殺気を感じさせない為、
歌いながら、
治療していたので、
歌が得意になりました。

尚、色々な事を書いていますが、
話し言葉や細かい所などは、
意訳の場合もあります。

リンクはフリーです。

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