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感染予防(1)-消毒の大切さを訴え続けたため、殺された医師『センメルヴェイス・イグナーツ・フュレプ 』(2)

1847年、
『センメルヴェイス・イグナーツ・フュレプ 』の友人で、
同僚の法医学者『ヤコブ・コレチカ』が、

産褥熱の原因を明らかにしようと、
学生らに指導していた時に、
産褥熱により死亡した患者の解剖を行っていた時、

誤ってメスで、自分の指を傷つけました。

そのまま解剖を行いましたが、

後日、産褥熱と似た症状で、死亡しました

そして、
『センメルヴェイス・イグナーツ・フュレプ 』が、
色々と調査していった結果、

専門の産科医は、病理検査の担当ではないので、
死体の解剖をしませんが、

学生が、勉強の為に、死体を病理解剖した後、

妊婦の分娩治療した時に、

産褥熱の発生率が、高くなる事に、気が付きました。

『センメルヴェイス・イグナーツ・フュレプ 』は、

「第二産科で働く者は解剖室に用は無く、
死体に触れてはいない。

死体に触れるのは、第一産科の学生だ!

目に見えない死体の「臭い?何か?(仮名:死体粒子)」が、

医師の手に付着し、

そのまま、妊婦に触れることで、
産褥熱になるのでは?」と考えました。

ちなみに、
自分が水族館や動物園勤務の時は、
動物が死亡した時は、死因を調べるために、
マスクをして、病理解剖していました。

ついでに、動物により、血管の走行などが違うので、
採血のため、体の構造も調べました。

アスペルギルス症(カビ感染症)のペンギンを、病理解剖した時は、
開胸した時に、カビの胞子が舞い上がるのを見ました。

その時は、息を止めながら、
マスクをしていて良かったと思いました。

そして、『センメルヴェイス・イグナーツ・フュレプ 』は、
産褥熱遺体を取り扱った後の解剖台の臭いを消すのに、
塩素消毒が最も効果的だったので、

次亜塩素酸カルシウムには、
死体の有毒で汚染された粒子を、
消す働きがあるのではないか?と考えました。

そして、
『センメルヴェイス・イグナーツ・フュレプ 』は、

「解剖で死体を触ったら、
死体の臭いを、取り除くため、

脱臭作用のある塩素水で手を洗おう。」と、
医師たちに、提案しました。

しかし、
「臭いで病気になるなんて、信じられない!」、

「手を洗うなんて、面倒くさい!」、

「手を洗ったくらいで、
病気にならないなんで、信じられない!」、

「そもそも、産褥熱は、腸の病気が原因だ!」と、
非難ごうごうでした。

しかし、
1847年5月、『センメルヴェイス・イグナーツ・フュレプ 』は、

第一産科で、学生たちに、

「手を洗わない者は、病室には、入れない!」と言って、

強引に手洗いを進めました。

そして、
1847年4月の第一産科の死亡率は、18.3%だったのが、

5月に、手洗いを進めていくと、

6月には、第一産科の死亡率は、2.2%に減少し、

7月には、1.2%と、産婦の死亡率は、激減しました。

さらに、解剖室も消毒したので、死亡率0%を達成しました。

そして、
『センメルヴェイス・イグナーツ・フュレプ 』は、

「死体についている「仮名:死体粒子」が、産褥熱の原因だ。

死体に触れた手を洗うことで、「仮名:死体粒子」を洗い落とせば、

産褥熱を防ぎ、妊婦の命を救うことができる!」と確信しました。

そして、(続く)
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プロフィール

ムーミン

Author:ムーミン
生まれは、福岡、
育ちは、大阪、
現在、秋田市で、
動物病院を開院。

長年、
水族館、動物園で、
獣医師として勤務していました。

短期間ですが、
犬猫行政、
食品衛生業務も
しました。

その後、
長年、
東北、沖縄の
動物病院で勤務しました。

大阪に住んでいた時、
ジュニアリーダーをしていたので、
キャンプなどの指導などをしていました。

旅が好きで、バイクや車で
北海道や東北、関東などを、

野宿しながら、旅をしていました。

そして、
海外14カ国を、旅をして、

海外の複数の動物園や水族館で、
研修しました。

詳しくは、
別のブログ「あっちこっち雑記」で。

祖先は、醍醐源氏の末裔で、
福岡県八女市黒木の
猫尾城の城主を
していました。

先祖は、足利尊氏と戦い、
多々良浜の戦いでは、
敗戦しましたが、

筑後川の戦いなど、
最終的には勝利し、

3代将軍足利義満まで、九州を治め、

中国の「明」と、貿易をしていました。

詳しくは動物病院HPで。

学生時代、
生物学と歴史は好きでした。

試験の時は、
事前に、関連事項まで詳しく調べて、

特に歴史の時は、
現地調査までする事があったので、

筆記試験の時は

関連事項まで、詳細に書くと、

テスト用紙の回答欄のスペースでは、

ものすごく不足したので、

裏まで書いても不足した時には、

2枚目の白紙をもらい、
ぎりぎりまで書いていました。

そのため、
歴史や生物のテスト用紙が配られる時、
あらかじめ、
白紙が、2枚配られるようになりました。

だから、
高校の時、歴史の先生から、
歴史関係の進路を、
ものすごく強く勧められました。

でも、
生物の方が好きだったので、
獣医になりました。

先祖は笛が得意で、
後白河法皇、後鳥羽天皇に、
褒められた事があります。

自分も、子供の頃、
ピアノを習っていたので、
音楽が好きです。

水族館、動物園勤務時代、
野生動物は、
殺気を感じると、
逃げるので、
殺気を感じさせない為、
歌いながら、
治療していたので、
歌が得意になりました。

尚、色々な事を書いていますが、
話し言葉や細かい所などは、
意訳の場合もあります。

リンクはフリーです。

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