世界最古の職業
- 2022/02/04
- 05:05
「個人で最も多くの人間を殺した殺人鬼」と、
認定されたコロンビア人の『ペドロ・アロンソ・ロペス』と、
「世界最悪の連続殺人鬼」と呼ばれる、
『ルイス・アルフレド・ガラビート・クビヨス』の母親は、
娼婦だったそうです。
ちなみに、
世界最古の職業は、娼婦と言われています。
ただし、娼婦は、
宗教的なものとして、始まったそうです。
メソポタミア南部に都市国家をつくり、
紀元前3千4百年頃、楔形文字を発明し、
人類史上、もっとも古い歴史記録を残したシュメールでは、
「神殿娼婦(ヒエロドゥロス)」と称する、
性行為に熟練した巫女たちが、いたそうです。
男たちが、神殿に寄進した時、
「神殿娼婦(ヒエロドゥロス)」は、
寄進した男たちのすべてと、
性行為を行なう義務があったそうです。
性行為は、神へ奉仕するのと同じと考えられ、
「神殿娼婦(ヒエロドゥロス)」は、誰からも軽蔑されず、
尊敬されていたそうです。
また、シュメールでは、
処女が流す血は、神の好む供物とされていました。
そして、
神の代理人である祭司との性行為は、
神聖な儀式とされていたから、
『イシュタル』の神殿で、
娘たちは羞恥心を抱かず、祭司に身を任せ、
処女を捧げたそうです。
そして、
処女を捧げると、祝福を受けることになり、
はじめて結婚が、認められたそうです。
ちなみに、
『イシュタル』は、愛と結婚、性愛、豊穣の女神と同時に、
男神なので、両性具有神の神だそうです。
紀元前3千年から伝わる「ギルガメッシュ叙事詩」では、
動物の保護神で、
勇猛果敢な戦士『エンキドゥ』の興奮を鎮めるために、
神殿娼婦『シャムハト』が、7日間連続で、
性行為を行ったという伝説があります。
ちなみに、
『エンキドゥ』は、『イシュタル』と戦った結果、
呪いを受け、死亡しました。
ちなみに、
シュメールが滅んだ後、
バビロニアが建国されますが、
「神殿娼婦」の習慣は引き継がれ、
バビロニアの女性は、神殿で処女を捧げてから、
結婚したそうです。
ただし、
バビロニアの「神殿娼婦」は、
無料ではなく、
金をもらって、性行為をしたそうです。
ちなみに、
ネパール西部には、貧しい家庭では、
神からの保護と金品を得ることを期待して、
古代から、
5歳前後の少女を、寺に捧げる風習があり、
「デウキ」と呼ばれたそうです。
「デウキ」の少女たちは、
生きた神として奉られ、尊重され、
寺院のへの寄付を通じて、
金品が与えられ、裕福な生活をしたそうです。
そして、「デウキ」は、10代になると、
男性の僧侶や崇拝者の有力者たちに、
性的奉仕をしたそうです。
「デウキ」が産んだ子供たちは、神の子供とされ、
普通のネパールの市民になることは、出来なかったので、
教育やその他の社会サービスは、
受けられなかったそうです。
しかし、2006年の法改正により、
父親がネパール人であることを証明できれば、
「デウキ」の子供たちは、
市民権を、取得するのが出来る事になったそうです。
ただし、「デウキ」の娘は、
「デウキ」になる事が多いそうです。
そして、
ネパール政府によって、
「デウキ」は、宗教と文化の名の下に、
女性に対する差別と暴力を、
助長する行為の人身売買と搾取であると見なし、
犯罪行為なので、正式に廃止しました。
しかし、1992年ー2010年の間、
「デウキ」になった少女たちは、
正確には不明ですが、
2千ー3万人と言われています。
その後、時間が経つにつれて、
寺院の支持は低下し、
寺院は、裕福ではなくなってきたので、
現在の「デウキ」は、貧困となっているそうです。
ちなみに、
1857年、ロンドンでは、不景気だったので、
働き盛りの男性は、新天地での成功を求めて、
アメリカ、インド、オーストラリアに行ったので、
男性が赤ちゃんから老人までの総数で、
約125万人しかいなかったので、
女性あまりの状態で、
女性向きの職種が少なく、
良い仕事も無かったので、
女性は、貧乏になる事が多く、
約60軒に1軒が娼館で、
稼ぎの良い娼婦になる女性が多く、
約80万人以上いたそうです。
そして、当時の法律では、
堕胎したことが発覚した場合、
母親と、それに関わった助産婦は、
終身刑になっていたので、
妊娠した場合は、必ず産む事が多く、
益々女性は、お金が必要となったそうです。
ちなみに、
『ナポレオン・ボナパルト』は、
フランスや占領国に売春規制制度を導入し、
警察への登録と週1度の健康チェックを、
義務付けたそうです。(続く)