2人の大量殺人鬼を生み出したコロンビア(6)-「ラ・ビオレンシア(暴力)の時代」(5)-誘拐ビジネス
- 2022/01/22
- 05:05
武装化した市民や農民達「コロンビア革命軍(FARC)」と
麻薬組織のマフィアは、良い関係で、
武装化した市民や農民達「コロンビア革命軍(FARC)」が、
支配地域のコカイン栽培を受け持ち、
麻薬組織のマフィアが、
コカインを精製し、アメリカなどへ密輸し、販売していました。
しかし、
大儲けした麻薬組織のマフィアが、
直接、コカインを栽培した方が、効率が良いと考え、
大規模に農場を、買い漁り始めました。
これは、
武装化した市民や農民達「コロンビア革命軍(FARC)」から見れば、
麻薬組織のマフィアが、
大規模なライバル農家になったという裏切り行為になるので、
次第に敵対するようになりました。
そして、
武装化した市民や農民達「コロンビア革命軍(FARC)」は、
方向転換し、
大金を持っている麻薬組織のマフィアの要人とその親類、
地主や大企業などを誘拐し、
身代金を要求するようになりました。
麻薬組織のマフィアは、
武装化した市民や農民達「コロンビア革命軍(FARC)」のように、
重火器など持っていないけど、
余るほどお金があるし、
めんどくさかったので、
身代金を、すぐに支払ったので、
武装化した市民や農民達「コロンビア革命軍(FARC)」は、
味を占めて、
ビジネスとしての誘拐が、頻繁に行われるようになりました。
ちなみに、
武装化した市民や農民達「コロンビア革命軍(FARC)」にとって、
人質は、商品なので、丁重に扱われ、
ビジネスなので、金さえ払えば無傷で解放したそうです。
しかし、頻繁に誘拐事件が起きたので、
さすがに、麻薬組織のマフィアは、激怒し、
元軍人やゲリラ兵など、プロ傭兵を雇い、
「誘拐をするやつらを、全員ぶっ殺す!」をスローガンに掲げ、
武装化した市民や農民達を、次々と殺害しました。
そして、
地主や大企業も、政府や軍からの支援を得て、
傭兵を雇って民間兵組織をつくりました。
その後、混乱が続き、
1978年、自由党『フリオ・セサル・トゥルバイ・アヤラ』が、
大統領に就任しました。(続く)
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