2人の大量殺人鬼を生み出したコロンビア(5)-「ラ・ビオレンシア(暴力)の時代」(4)-コーヒー農家から麻薬農家へ
- 2022/01/14
- 05:05
アメリカの圧力により、
国際連合(国連)の専門機関のIMF(国際通貨基金)が、
コーヒーの国際価格調整のため、
コロンビアに、市場開放政策を指示し、
自由貿易を行うようになると、
コーヒー農家は、壊滅的な状況に陥いりました。
ちなみに、IMF(国際通貨基金)は、
各国の政策の監視などを行っていて、
国際貿易の促進、雇用と国民所得の増大、
為替の安定などへの寄与など、
国際金融と為替相場の安定化を目的として設立され、
国際金融秩序の根幹を成すもので、
本部はアメリカ合衆国にあるそうです。
武装化した市民や農民達「コロンビア革命軍(FARC)」は、
闘争資金確保のために、
マリファナを売って資金を稼ぐ事を考え、
コーヒー農家に、マリファナの栽培を推奨すると、
農民達は、壊滅的な状況になったコーヒー農家をやめ、
次々と、マリファナの栽培農家となりました。
そして、
武装化した市民や農民達「コロンビア革命軍(FARC)」は、
マリファナにより、資金が豊富になったので、
武器などの装備は、近代化され、兵士も増えていきました。
ちなみに、
使用する武器は、ロシア製が中心ですが、
アメリカ製の銃火器も、好んで使用するそうです。
ついでに、
資金に余裕も出来たので、
住民サービスを、提供するようになったそうです。
そして、1970年代、
コロンビアは、世界最大のマリファナ生産国となり、
約10万人が、マリファナの栽培、
密輸、販売に従事していたそうです。
当時、アメリカ国内で流通するマリファナの70%が、
コロンビア産だったそうです。
その後、アメリカでは、
マリファナより、コカインが好まれるようになりました。
マリファナの栽培農家は、
マリファナをやめて、コカインを栽培したいと考えましたが、
コカインは、マリファナと違って、
大規模な精製工場が必要となるので、
より大きな麻薬組織の必要性があったので、
密輸や販売ルートを持つマフィアが登場しました。
そして、コロンビアの麻薬組織は、どんどん大きくなり、
世界中にその名を轟かす大規模な極悪マフィアへと成長しました。(続く)
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