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ドリトル先生と「ジキルとハイド」のモデル-『ジョン・ハンター』(1)

『ヒュー・ロフティング』が書いた、
有名な『ドリトル先生』の家は、

イギリスの架空の町パドルビーにあり、

その庭には、
たくさんの動物たちが住んでいました。

『ドリトル先生』は、

博物学者で、腕の良い医師でしたが、

屋敷の動物たちが、
患者に迷惑をかける騒動が相次いで、
人間の患者は誰も寄り付かなりました。

『ドリトル先生』のモデルの1人は、

「科学的外科の創始者」の『ジョン・ハンター』だと言われています。

確かに、ロンドンのにあった、
カリスマ医師『ジョン・ハンター』の屋敷には、

生きたヒョウやライオン、シカ、シマウマ、水牛、

そして、当時珍しかったキリン、カンガルーなどの動物がたくさんいて、

子どもたちが、いつも見学しに、庭を訪れていたそうです。

しかし、
「ドリトル先生」とは、少し違う顔を持っていて、

『ジョン・ハンター』の屋敷の中には、
動物、人間の臓器や骨格標本が、所狭しと並んで、

また、
地下の実験室では、動物や人間を解剖し、

大きな鍋で茹でて、骨にして標本を作っていましたが、

骨や解剖の残骸が何年も放置され、
悪臭が立ち込めていたそうです。

『ジョン・ハンター』が、外科学発展のため、
生涯切り刻んだ人体は、数千だそうです。

当時、解剖学者は、遺体を損壊し、
死後の復活を妨げると言われ、嫌悪されていたそうです。

『ジョン・ハンター』は、

約6億円以上かけた、4階建ての豪邸の

表通りに面した医院の玄関は、

患者や妻『アン・ハンター』の社交界の友人やが出入りし、

中庭を通って真ん中の建物は、講義の為の教室、
2階は博物館。

真ん中の建物を出ると、
博物館に入りきらなかった、
クジラの骨格標本があります。

そして、別棟には、入りきらなかったコレクション、

住み込みの弟子や家政婦の住居、
一番上の部屋は、解剖室になっていました。

そして、
人通りの少ない裏通りに面した裏口は、

解剖のための死体搬入、搬出、

解剖教室の学生の出入口でした。

『ジョン・ハンター』には、医者としての昼の顔と、
死体調達のための墓荒しをする裏の顔がある事から、

「ジキル博士とハイド氏」のモデルとなりました。

ちなみに、
「ジキル博士とハイド氏」のモデルは、もう一人いて、

18世紀のエジンバラの市議会議員で、
石工ギルド組合長『ウィリアム・ブロディー』で、

約18年間、昼間は実業家、
夜間は盗賊として働き、
最後には捕まり、処刑されたそうです。(続く)
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プロフィール

ムーミン

Author:ムーミン
生まれは、福岡、
育ちは、大阪、
現在、秋田市で、
動物病院を開院。

長年、
水族館、動物園で、
獣医師として勤務していました。

短期間ですが、
犬猫行政、
食品衛生業務も
しました。

その後、
長年、
東北、沖縄の
動物病院で勤務しました。

大阪に住んでいた時、
ジュニアリーダーをしていたので、
キャンプなどの指導などをしていました。

旅が好きで、バイクや車で
北海道や東北、関東などを、

野宿しながら、旅をしていました。

そして、
海外14カ国を、旅をして、

海外の複数の動物園や水族館で、
研修しました。

詳しくは、
別のブログ「あっちこっち雑記」で。

祖先は、醍醐源氏の末裔で、
福岡県八女市黒木の
猫尾城の城主を
していました。

先祖は、足利尊氏と戦い、
多々良浜の戦いでは、
敗戦しましたが、

筑後川の戦いなど、
最終的には勝利し、

3代将軍足利義満まで、九州を治め、

中国の「明」と、貿易をしていました。

詳しくは動物病院HPで。

学生時代、
生物学と歴史は好きでした。

試験の時は、
事前に、関連事項まで詳しく調べて、

特に歴史の時は、
現地調査までする事があったので、

筆記試験の時は

関連事項まで、詳細に書くと、

テスト用紙の回答欄のスペースでは、

ものすごく不足したので、

裏まで書いても不足した時には、

2枚目の白紙をもらい、
ぎりぎりまで書いていました。

そのため、
歴史や生物のテスト用紙が配られる時、
あらかじめ、
白紙が、2枚配られるようになりました。

だから、
高校の時、歴史の先生から、
歴史関係の進路を、
ものすごく強く勧められました。

でも、
生物の方が好きだったので、
獣医になりました。

先祖は笛が得意で、
後白河法皇、後鳥羽天皇に、
褒められた事があります。

自分も、子供の頃、
ピアノを習っていたので、
音楽が好きです。

水族館、動物園勤務時代、
野生動物は、
殺気を感じると、
逃げるので、
殺気を感じさせない為、
歌いながら、
治療していたので、
歌が得意になりました。

尚、色々な事を書いていますが、
話し言葉や細かい所などは、
意訳の場合もあります。

リンクはフリーです。

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