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首を斬られた場合(3)-マッドサイエンティスト-[閲覧注意]

[閲覧注意]

今回話は、前回以上に、
ショッキングな写真や映像があるので、閲覧注意!

『藤子・F・不二雄』先生の漫画「ミノタウロスの皿」は、

人間に酷似しているイノックス星人『ミノア』が、

人工心肺で意識を保ったまま、活け造りの状態で、

ミノタウロスの皿

自分を食べているイノックス星人ズン類から、
美味しいと称賛を聞きながら、

食べられる事を、最高の栄誉であると誇りに思っているという、
話がありましたが、

現実に、ソ連の常軌を逸した科学者が、
そのような事をしました。

1920年代に、ソ連のマッドサイエンティストの
『セルゲイ・ブルコネンコ』博士は、
人工心肺を取り付け、
犬を首だけで生かしておくことに成功しました。

1928年、国際会議で、首だけの犬が生きている事を証明するため、
光を当て、それに反応し犬が瞬きする映像を発表しました。

you tubeで、動画が見れます。

でも、嫌悪感を抱かせるので、見ないほうがいいかも?

dsd
頭だけで生きています。

そして、
『セルゲイ・ブルコネンコ』博士の主導の元、
米ソ冷戦下の1958年、旧ソ連では、
犬を使ったサイボーグ兵器の開発が、
密かに進められていたそうです。



プロジェクト名は、「The Kollie」。

1969年まで極秘に開発が続き、
1991年のソ連崩壊に伴い情報が公開となりました。

人に、応用する予定だったそうです。

マッドサイエンティストの国は、怖い。

ちなみに、生物のロボット化は、成功していて、
生体ロボットの「ゼノボット (xenobots)」が、有名です。

「ゼノボット (xenobots)」の話は、後日…。

『荒川弘』の漫画「鋼の錬金術師」で、
錬金術師『ショウ・タッカー』が、窮地に追い込まれ、
錬金術で自分の娘『ニーナ』と愛犬『アレキサンダー』を、
合成獣にしたという話がありますが、

2つの個体を繋げて、
キメラの様に、合体させたという事を行った科学者はいます。

有名な所で、ナチスが、強制収容所にいた双子を、
縫い合わせて、人工的に結合双生児を作りました。

ソ連の『ウラジミール・デミコフ』医師は、
1960年に、「重要臓器の実験的移植」を発表し、
現在の臓器移植学につながる、
重要な業績を残した研究者です。

『ウラジミール・デミコフ』医師は、
第二次世界大戦中、軍医として負傷兵の手術を行う中で、
臓器移植の可能性に気づきました。

そして、戦後、
ソ連によって設立された極秘の医療施設で、

臓器移植と生命延長のため、
1946年、
犬を使って、心臓が別の個体の頭部や前足に、
血液が送ることが出来るかを、確かめる為に、
体から取り出した肺と心臓を、
ドナー心を補助ポンプとする手技により、
首だけで、32日間生存させることに成功しました。

これは、低体温法や体外循環の無かった時代、
驚異的なものでした。

そして、1951年、
ドナー心の機能のみで動物を生かすことにも成功しました。



実験では、光や音、臭いに対する反応で、
脳が生きていることが、確認されました。


嫌悪感が…。

実験は、15年間行われ、
約20頭の「双頭の犬」を作ったそうです。

実験後の犬は、長くても1ヵ月しか生きられませんでした。

ちなみに、
人間に厳しく、動物には優しい人というのは、
よく聞きますが、

『ウラジミール・デミコフ』は、その逆で、

上司に進言し、多くのソ連兵士を、

処刑される危険から、救っています。

その後、『ウラジミール・デミコフ』は、
1998年、貧困の中でひっそりと亡くなったそうです。

人体で初の心臓移植に成功した
『クリスチャン・ニースリング・バーナード』博士は、
『ウラジミール・デミコフ』の業績が無ければ、
移植は出来なかったと言って、
『ウラジミール・デミコフ』を尊敬していました。

犬たちの犠牲のおかげで、
その後、数百万人の命を救うことになる
心臓などの臓器移植の技術が確立されたので、
複雑な心境です。



飲んだミルクは、術部から漏れ出たそうです。
こうした研究は、第二次大戦中は軍医だった
アメリカの医師『ロバート・ホワイト』を刺激し、
人の四肢マヒの患者を救うという目的のため、
同様の実験をアカゲザルに対して行いました。

そして、
アカゲザルの頭部を別のアカゲザルの肉体へと移植しました。

そして、
目覚めたアカゲザルは、
視覚・聴覚・味覚・触覚などの感覚を維持し、
最長で8日間も生き延びたそうです。

しかし、
四肢マヒの患者を救うという目的で行った実験でしたが、
脊髄の神経の損傷により、
首から下は麻痺したままだったそうです。

中国で、少女『ミン・リ』は、トラクターとの交通事故で、
左手と左足を切断してしまいました。

切断面の状態が悪く、

左手の手術は困難と判断されました。

しかし、そのままでは左手が、壊死するので、

切断した左足首に左手を、接合する手術を行ったそうです。

その結果、左手は壊死しませんでした。

その後、手の切断面の回復を待って、
再手術を行い、

左手を元の位置に、接合する事に、成功したそうです。


手術に成功して良かった。

さすがに、左足に左手が接合しているのは、
あまりにもショッキングな写真なので、写真は、添付しません。

そして、機能回復のための手術とリハビリをしているそうです。

でも、この接合手術は、とても良い治療法だと思います。

イタリアの脳神経外科医
『セルジオ・カナベーロ』博士は、
中国で『任曉平』医師の手術チームと一緒に、
14組のマウスの頭部を、
少し首が太いマウスに移植し、
平均36時間生存したそうです。

現在、『セルジオ・カナベーロ』博士は、
『シャオピン・レン』博士や、
韓国・建国大学病院の研究者たちと共同で、
頭部移植実験に関するデータ収集に、
取り組んでいるそうです。

そして、
『シャオピン・レン』博士が執刀し、
サルの頭部と胴体の血管を結合し、
約20時間を生きた後、
病理検査を行うため安楽死させたそうです。

その結果、移植された脳細胞の損傷は、
認められなかったそうです。

頭部移植後のマウスは、
首から下の胴体が、動いたそうです。

『セルジオ・カナベーロ』博士は、

「今回の研究により、頭部を-15度まで冷やせば、
脳にダメージを与えることなく、
脳移植が可能という事が、分かりました。

人間の頭部移植手術の実現に向け、
大量のデータが集まりつつあります。

人間の頭部移植手術は、間違いなく可能な事で、

実現に向けて動き始めているのです。」と発表しました。

最終的なゴールは、

老化により体が弱っているが、
脳には問題ない人の脳を、

脳死状態の若い体に移植して、

延命を図るという事だそうです。

英カーディフ大学の神経科学者『ディーン・バーネット』は、

「第二の頭など必要のない生き物に、
頭を継ぎ合わせた無意味なもの。

技術的に可能であることが証明されたとしても、
深い哲学的な疑問が残るだろう。

能移植した後、
脳があなたを構成する源だと考えるなら、
あなたはあなたのままでいれます。

でも、純粋な体重の割合で言えば、
あなたというよりは、
ドナーの方が多いわけです。

あなたの体で、
他人のDNAが動いているとしたら、
それは何者なんでしょう?」と問いかけています。

ちなみに、
首を切って、人工肺が無くても、生きている生物が、

奈良女子大で、発見されました。(続く)
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プロフィール

ムーミン

Author:ムーミン
生まれは、福岡、
育ちは、大阪、
現在、秋田市で、
動物病院を開院。

長年、
水族館、動物園で、
獣医師として勤務していました。

短期間ですが、
犬猫行政、
食品衛生業務も
しました。

その後、
長年、
東北、沖縄の
動物病院で勤務しました。

大阪に住んでいた時、
ジュニアリーダーをしていたので、
キャンプなどの指導などをしていました。

旅が好きで、バイクや車で
北海道や東北、関東などを、

野宿しながら、放浪しました。

そして、
海外14カ国を、放浪し、

海外の複数の動物園や水族館で、
研修しました。

詳しくは、
別のブログ「あっちこっち雑記」で。

祖先は、醍醐源氏の末裔で、
福岡県八女市黒木の
猫尾城の城主を
していました。

先祖は、足利尊氏と戦い、
多々良浜の戦いでは、
敗戦しましたが、

筑後川の戦いなど、
最終的には勝利し、

3代将軍足利義満まで、九州を治め、

中国の「明」と、貿易をしていました。

詳しくは動物病院HPで。

学生時代、
生物学と歴史は好きでした。

試験の時は、
事前に、関連事項まで詳しく調べて、

特に歴史の時は、
現地調査までする事があったので、

筆記試験の時は

関連事項まで、詳細に書くと、

テスト用紙の回答欄のスペースでは、

ものすごく不足したので、

裏まで書いても不足した時には、

2枚目の白紙をもらい、
ぎりぎりまで書いていました。

そのため、
歴史や生物のテスト用紙が配られる時、
あらかじめ、
白紙が、2枚配られるようになりました。

先祖は笛が得意で、
後白河法皇、後鳥羽天皇に、
褒められた事があります。

自分も、子供の頃、
ピアノを習っていたので、
音楽が好きです。

水族館、動物園勤務時代、
野生動物は、
殺気を感じると、
逃げるので、
殺気を感じさせない為、
歌いながら、
治療していたので、
歌が得意になりました。

尚、色々な事を書いていますが、
話し言葉や細かい所などは、
意訳の場合もあります。

リンクはフリーです。

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