フランス革命(11)-革命前(2)
- 2021/02/26
- 05:05
国民は、王様以外に、3つの身分に分けられ、
特権階級の第一身分である聖職者が、14万人、
特権階級の第二身分である貴族が、40万人、
特権階級は、特権があり、
年金支給と免税特権が認められていました。
そして、
特権が無い第三身分である平民が、2,600万人いました。
聖職者、貴族は、特権階級なので、
免税されていましたが、
平民からは、これ以上増税出来ない位の、
税を徴収していたので、
平民は、パンを買うお金さえ無かったそうです。
ちなみに、フランス財務大臣『エティンヌ・ド・シルエット』は、
税金をもっと徴収しようとして、
空気を吸ったら税金を課すと言う、
空気税を設立すると言いましたが、
多くの反対にあい、却下されました。
ちなみに、フランス財務大臣『エティンヌ・ド・シルエット』は、
切り絵が好きだったのですが、
倹約家だったので、モノクロで絵を描いていたので、
影絵や輪郭のことを、シルエットと呼ぶようになったそうです。
その後、フランスの財務長官たちは、
自由経済などを提案したりして、
聖職者、貴族の特権を制限しようとしましたが、
自由経済などしたら、特権が無くなると言って、
猛反発にあい、却下され続けました。
1776年、
『ルイ16世』は、平民で銀行家『ジャック・ネッケル』を、
財務長官に任命しました。
銀行家『ジャック・ネッケル』は、
リストラと免税特権の廃止で、
税務の改善を行おうとしましたが、
特権階級に反対され、
そして、
贅沢三昧だった王妃『マリー・アントワネット』と
その側近貴族たちに、
質素倹約を進言したので、
王妃『マリー・アントワネット』や貴族たちに疎まれ、
銀行家『ジャック・ネッケル』は、罷免されました。
ちなみに、フランス王『ルイ16世』や
神聖ローマ帝国、オーストリア大公国、
ハプスブルク=ロートリンゲン家から、嫁いできた王妃
『オーストリア名称:
マリア・アントーニア・ヨーゼファ・
ヨハンナ・フォン・ハプスブルク=ロートリンゲン
フランス名称:
マリー=アントワネット=ジョゼフ=
ジャンヌ・ド・アプスブール=ロレーヌ・ドートリシュ
(マリー・アントワネット)』は、
生まれながらに王族だったので、
贅沢以外の事は知らないので、
当然、民衆の事、世界情勢、苦労、質素倹約などは、
全く理解出来ませんでした。
その後の後任の財務長官たちも、
特権階級に課税しようとしましたが、
特権階級、特に貴族の抵抗で、
全員辞職に追い込まれました。
そして、
平民には、どんどん税金を徴収するのに、
貴族、僧侶らの特権階級に税金をかけない事に、
不満が増えました。
1788年、
再び、財政立て直しのため、銀行家『ジャック・ネッケル』が、
財務長官の依頼を受けましたが、
聖職者、貴族、平民の代表者を集めた会議の三部会を、
開催する事を条件に引き受けました。
フランス王『ルイ16世』は、
三部会を主導して、問題解決を目論んでいました。
しかし、政治は、今まで王様や貴族が、するのが当たり前で、
平民は、政治に参加できると考えていなかったので、
大いに期待し、興奮状態となり、
フランスの平民たちは、
政治に参加でいると言う事で、
政治を考えるようになり、
『ジャン=ジャック・ルソー』の著者「社会契約論」の
啓蒙主義が流行し、
人権、平等、自由について知るようになり、
税金の不平等についてや、
民主主義について、深く考えるようになりました。(続く)
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