フランス革命(10)-革命前(1)
- 2021/02/21
- 05:05
絶対君主制が続いていた時代、
イギリスとフランスが、
激しい植民地戦争を展開しましたが、
イギリスが、優位でした。
アメリカは、独立戦争で、
イギリスと戦っていましたが、
フランス王『ルイ16世』に、
アメリカの政治家『ベンジャミン・フランクリン』から、
資金と援軍の依頼が、来ました。
ちなみに、政治家『ベンジャミン・フランクリン』は、
実は、物理学者、気象学者で、
凧使って、雷が電気という事を証明したり、
避雷針、遠近両用眼鏡などを発明した事で有名です。
しかし、
最初、フランス王『ルイ16世』は、
アメリカ援助の話を、無視していました。
しかし、
1777年10月のアメリカ独立戦争のサラトガの戦いで、
アメリカが、形勢不利な状況から逆転し、
イギリスに勝利し、
戦局が、アメリカ優勢となった事を知ると、
フランス王『ルイ16世』は、家臣から、
アメリカを援助すると、
財政が危機的状況になると、詳しく説明を聞いても、
理解できず、
物事に、ものすごく疎いフランス王『ルイ16世』は、
フランスの仇敵であるイギリスを弱体化させ、
アメリカ大陸に於ける植民地回復の好機と考え、
独立した後は、アメリカの一番の貿易相手となれば、
フランスの財政が、黒字になるという事で、
世界で、一番最初に、
アメリカを国として認め、同盟を結び、
要請に応じて、兵士と武器と資金を援助しました。
しかし、独立戦争の支援は、
フランスの脆弱だった財政をさらに悪化させました。
その上、
アメリカは、
アメリカ独立戦争で、イギリスとの戦争に勝ち、
独立した後、
アメリカとの貿易上の一番の相手国は、
フランス王『ルイ16世』が妄想していたフランスではなく、
イギリスとなり、
アメリカの交易は、イギリス帝国の範囲内に留まったので、
イギリスを弱らせる事にはならず、
また、アメリカにあった
広大な領土ヌーベルフランス
(含ルイジアナ州などの広範囲の北アメリカ)は、
フランスの領土でしたが、
以前、フランスとイギリスが、
アメリカの覇権をかけた戦い「フレンチ・インディアン戦争」で、
フランスが、イギリスに敗れて、
イギリス領になっていたので、
アメリカが独立した後、
ヌーベルフランスを、フランスに取り戻せると期待していましたが、
その望みも、叶いませんでした。
また、アメリカの独立は、
フランス革命に影響を与え、フランス王朝が滅亡したので、
アメリカ独立戦争援助は、
苦労を知らないで育ったフランス王『ルイ16世』にとって、
ものすごく最悪な結果となりました。
ちなみに、
アメリカの象徴で、ニューヨークにある自由の女神像は、
独立運動を支援したフランスの秘密結社「フリーメイソン」から、
アメリカの秘密結社「フリーメイソン」に、贈呈されたそうです。
フリーメイソンの話は、機会があれば、後日…。
ちなみに、
イギリスは、軍事力ではアメリカよりも、
遥かに優勢だったので、
アメリカは、
フランスの援助が無ければ、戦い通すことが、
出来なかったそうです。
ちなみに、フランス王『ルイ16世』が、
アメリカ援助を決めたサラトガの戦いでは、
アメリカ独立戦争の英雄『ベネディクト・アーノルド5世』少将の話が、
興味深いので、その話は、後日…。
その上、イギリスが産業革命を起こし、
安くて良質の商品が、フランスに来て、
フランス国内の産業は、ダメージを受けて、
フランス経済は、虫の息になりました。
苦労したことが無く、
物事に疎いフランス王『ルイ16世』が、
挽回策として、アメリカ独立支援しましたため、
フランスの財政赤字は、さらに膨らみ、約54兆円となり、
税金などによる歳入に対し、歳出はその9倍の赤字で、
フランス経済は、壊滅、破産状態となりました。(続く)
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