フランス革命(6)-偉人、…でも変態『ジャン=ジャック・ルソー』(6)
- 2021/01/21
- 05:05
『ジャン=ジャック・ルソー』は、
「人が、本能のまま生きていた、原始的時代、
自分の欲求を満たすためだけに行動していました。
その時は、それでも良かったのです。
でも、時代が進み、
社会が熟成した現在では、
自分の欲求を満たすためだけに行動すると、
困ったことが起きます。
例えば、
ある人が畑を耕していて、ようやく作物が実った時、
別な人が、自分の欲求に従って、
その作物を横取りしすると、
その人の生存自体が、脅かされることになります。
そのため、自身の欲求を脅かされないように、
個人同士で協力関係(社会契約)を結び、
そして、協力関係(社会契約)が広がり、
国家となるのです。
だから、国家とは、個人の欲求を脅かされないための、
協力関係(社会契約)の集まりです。
しかし、多くの人が集まると、
みんな自分に有利な契約を結びたいから、
単純に、協力関係(社会契約)を結ぶのは、困難となります。
そのため、全員が、「自らの意思」を、
国家に譲渡し、国家から生命と財産の安全を保障してもらい、
1つの単一な意思「一般意志」に従い、
国家を運営すべきだ。」と、「社会契約論」で述べています。
『ジャン=ジャック・ルソー』の社会契約論は、
は民主主義の原型で、
民衆の意思を、国家の統治者に譲渡してるのだから、
国家は、一般意志を大切にし、
政治は、民衆によって運営するという、
啓蒙思想になり、
啓蒙思想に、フランス国民が、影響を受け、
フランス革命を起こしました。
そして、『ジャン=ジャック・ルソー』は、
「人間不平等起源論」、「社会契約論」、「エミール」を書きあげ、
世間に評価され、著名人となりました。(続く)
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