キャベツが好きな未練のない支配者-ローマ帝国の皇帝『ディオクレティアヌス』(1)
- 2020/12/15
- 05:05
235年-284年の50年間、無数の皇帝が乱立して、
帝国の権威が失墜し、
異民族による国境侵犯も頻発し、
『3世紀の危機』と呼ばれる、
ローマ帝国存亡の機に立たされたそうです。
『菅義偉』が、
秋田の高校を卒業し、一旗揚げようと上京し、
段ボール工場に住み込みで働いた後、
大学に入り、総理大臣になったように、
244年に、ダルマティア属州の
属州都サロナで、
解放奴隷の子供として生まれた、
『ガイウス・アウレリウス・ウァレリウス・
ディオクレティアヌス(ディオクレス)』は、
一兵卒から、手柄を立てていき、
遂には、ローマ帝国の皇帝になったそうです。
ローマ帝国は、広大な領土を持っていましたが、
周囲から、領土を狙ってくる異民族に対して、
撃退が必要でした。
特に、西側の異民族は、戦力が高かったそうです。
『ディオクレス』は、
軍事的才能が、優れているとは言えませんでした。
そのため、
286年、
『ディオクレス』は、
東を治める東方正帝となり、
軍事的才能がある軍の同僚だった
『マルクス・アウレリウス・ウァレリウス・
マクシミアヌス(マクシミアヌス)』を、
西側の異民族に対抗するため、
西方を治める西方正帝としました。
そして、『マクシミアヌス』は、期待に応えて、
何度も、異民族から、ローマ帝国を守りました。
そして、ローマ帝国が、
領土の拡大や治安の悪化のため、
民衆が国への帰属心を失いつつあることを危惧し、
愛国心の定着を図るため、
『ディオクレス』は、
ローマ神話の最高神『ユーピテル(ジュピター)』の子だと宣言し、
『マクシミアヌス』は、
半神半人で、色々な怪物を倒した英雄『ヘーラクレース』だと言って、
皇帝崇拝とローマの神々を礼拝することを、国民に義務づけ、
専制君主制を、創設しました。
ちなみに、
広大なローマ帝国を治めるには、
2人ではやはり広すぎたので、
292年さらに2分割し、2人の副帝を置き、
4人で統治しました。
そして、
『3世紀の危機』の動乱を収拾し、284年から305年まで、
様々な経済政策を行い、
安定した政治を行いました。
しかし、
『安倍晋三』が、体調がすぐれないという事で、
総理大臣を引退したように、
305年3月1日、
『ディオクレス』は、
「健康が崩れたため引退する。
世の中は安定したので、
今後は自分の好きな事をする。」と言って、
退位を嫌がる『マクシミアヌス』を、半ば強引に、一緒に退位しました。
しかし、
『マクシミアヌス』は、政治権力への執着を持ち続けました。
その後、
新しい正帝『ガイウス・ウァレリウス・
マクシミアヌス・ガレリウス』、
『コンスタンティウス・クロルス』2人と2人の副帝の、
4人で統治する事になりました。
そして、紆余曲折があり、
『マクシミアヌス』の
息子の
『マルクス・アウレリウス・
ウァレリウス・マクセンティウス』が、
西ローマ帝国の権力を掌握しましたが、
正当性を出すため、
父『マクシミアヌス』を、
西ローマ帝国の正帝に、復帰させましたが、
あくまでも、飾りでした。
しかし、
『マクシミアヌス』は、息子の飾りだけでは飽き足らなかったので、
実権を取り戻そうと、
息子『マルクス・アウレリウス・
ウァレリウス・マクセンティウス』に、反抗しましたが、
敗れ、
娘『ファウスタ』の夫
『ガイウス・フラウィウス・ウァレリウス・
コンスタンティヌス(コンスタンティヌス1世)』に助けられ、
ローマの属州ガリアに逃避しました。
その後、『マクシミアヌス』の
義理の息子『コンスタンティヌス1世』は、
西ローマ帝国副帝から正帝になった父『コンスタンティウス・クロルス』が、
306年に死亡した後、
正帝を自称し、周囲の地域を制圧していきました。
310年、義理の息子『コンスタンティヌス1世』が、
フランク人の反乱を鎮圧するために、出征すると、
『マクシミアヌス』は、
出征した後に残っていた軍団を、恩賞金によって、手なずけ、
3度目となりますが、
未練の残っていた、念願の皇帝を、再び名乗りました。
しかし、義理の息子『コンスタンティヌス1世』は、
すぐに引き返し、
『マクシミアヌス』を包囲し、制圧したので、
『マクシミアヌス』は、退位し、牢に入れられました。
その後、恩赦を得て、
『マクシミアヌス』は、宮廷に居住することを許されました。
その後、『マクシミアヌス』は、娘『ファウスタ』に、
義理の息子『コンスタンティヌス1世』の暗殺を、
手伝わせようとしました。
しかし、
娘『ファウスタ』は、その企てを、
夫『コンスタンティヌス1世』に話したので、
計画がばれたので、
『マクシミアヌス』は、死亡しました。
一方、引退後の
『ガイウス・アウレリウス・ウァレリウス・
ディオクレティアヌス(ディオクレス)』は、…(続く)
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