ラスプーチンとタフな犬の話(2)-ラスプーチン(2)

そして、皇太子の枕もとに坐り、
祈りの言葉を唱えたそうです。

そして、
「眼をあけて笑ってごらん。もう苦しくないよ。」
と言ったそうです。

すると驚いたことに、
今まで息もたえだえだったのですが、
ベッドの上で、起き上がり、笑ったそうです。

そして、
「血をたくさん失ったので、冷たい水を飲ませます。」
と言いました。

「でも、水を飲んではいけないと医者に言われています。」
と皇后が言いました。

「いいから水を。」と重ねて言いました。

皇后は水を取りに、部屋を出て行きました。

その間、ラスプーチンは、
皇太子に元気になれる妖精の話をしたそうです。

やがて皇后が水を持ってくると、

「これが妖精の飲み物です。」と言いました。
皇太子は水を飲んだ後、深い眠りに落ちたそうです。

翌日の朝、皇太子は目に見えて顔色がよくなり、
元気になったそうです。

それを見た医者たちは、奇跡と言ったそうです。

その治療法は催眠療法の一種ではないかと推測されています。

以後、皇太子の病状が悪化する度に呼び出されました。

祈りを捧げると、不思議にも皇太子の症状が改善したそうです。

こうして皇帝一家から絶大な信頼を勝ち取り、
「我らの友」と呼ばれるようになりました。

その結果、皇帝一家は何事も
彼の予言に頼るようになったそうです。

そのため、ラスプーチンは宮廷人事などを
思い通りにすることが、
出来るようになりました。

ただし、ラスプーチンは、政治に強い関心はなかったそうです。

でも、
皇帝に対して戦争不参加を説いたり、
革命運動激化を考慮して農民層の減税などの
提言をしたこともあったそうです。

ただし、上記のことに関しては、
聞き入れられなかったそうです。

ラスプーチンは決して肉を口にせず、
魚と卵と果実と黒パンを食べていたそうです。
それと、大量のお茶を飲んだそうです。

お酒は飲みましたが、

朝6時のミサは欠かさなかったそうです。

ある時、皇帝一家と礼拝堂でミサの途中に、
ラスプーチンは顔面蒼白になり、倒れかかったそうです。

その時、自分の娘に
「自分の死の苦痛を感じた。
自分は間もなく死ぬだろう。」と言ったそうです。

そして、ニコライ2世に
「私は近日中に殺されます。

私を殺す者が農民であれば、
ロシアは安泰でしょう。

もし、私を殺す者の中に陛下の一族がいれば、
陛下とご家族は悲惨な最期を遂げる事となりましょう。

そしてロシアは長きにわたって
多くの血が流されるでしょう。」と言ったそうです。

その年の12月のある晩、ラスプーチンは、
信用し可愛がっていたニコライ2世の従弟の
フェリックス・フェリクソヴィッチ・ユスポフ公が
主催する食事会に招待されました。

でも…、(続く)
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