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朝鮮半島情勢(94)-韓国(72)-韓国製潜水艦

韓国軍は、全体に予算削減傾向にあり、

ミサイル駆逐艦の世宗大王級駆逐艦は、

高価なイージスシステムを使用しているので、

資金不足のため、

搭載する武器が半分になったり、

6隻から3隻へと削減するなど、

慢性的な予算不足に陥っているそうです。

主に使っていた
中型多目的軍用ヘリコプターUH-60ブラックホークは、

海上で使用するのですが、

予算の関係から、

塩害対策が十分でなく防錆仕様がなく、

回転翼の折り畳み機構が、無いなど、
致命的な欠点がありました。

その後、対外有償軍事援助で、
お金のめどがついたので、防錆仕様のある、
哨戒ヘリコプターMH-60R シーホークを、
導入したそうです。

韓国では、対北朝鮮をにらみ、
潜水艦の建造に力を入れ、

ドイツの独HDW社が設計した「214級」(約1800t)を、

ライセンス生産という形で、設計図をもらい、

韓国で建造し、

2006年に、最初の1800トン級の潜水艦「孫元一」が完成しました。

その後、
完成後、動静が聞かれなくなりましたが、

潜水艦なので、

秘密の任務を遂行中と考えられていました。

しかし、実は、
「孫元一」を試運転した所、
スクリュー軸から、HDW社の設計値を上回る騒音が発生しました。

スクリューの騒音は、秘密裏に動く潜水艦にとっては、
致命的なので、

改善するため、推進軸を交換したり、改良を行いましたが、
騒音は収まらず、

再び修理に入ったものの、
解決方法が見つからなかったのに、

そのまま、
2007年、2番艦「鄭地」、
2008年、3番艦「安重根」、
2013年、4番艦「金佐鎮」を、完成させました。

ボルトが緩んだり、折れたりする事故が、
多発したので、

韓国製のボルトの強度不足と考え、

本家ドイツのHDW社のボルトに、交換しましたが、

自然に緩むという不可解な状況が、
解決できなかったそうです。

結局、韓国の技術者では問題を解決できず、

HDW社の社員に来てもらい、
検査したもらったそうです。

欠陥はボルトだけでなく、

接続部本体の強度も、
不足していたことが判明し、

半年以上かけて金属板で、
周囲の補強を行ったそうです。

潜水艦の製造には、
特殊な超高張力鋼板を用いるのですが、

特殊な超高張力鋼板は、加工が難しく、

溶接の際に発生する熱の影響や
残留応力で生じる問題の解決には、

綿密なノウハウが必要で、

設計図があれば作れるといった、
単純なものではなかったそうです。

原子力潜水艦は、浮上の必要がないのですが、

韓国の潜水艦は、原子力潜水艦ではなく、
ディーゼルなど通常動力のなので、
酸素を取り込むため、浅深度まで浮上する必要があります。

そして、
潜水艦が、最も脆弱なのは、浮上した時だそうです。

韓国軍は、
韓国の最新技術とドイツの技術の結晶で、

クリーンエネルギーとして注目されている、
燃料電池を用いて、水素と酸素を生み出す
非大気依存推進という技術を搭載しているので、

4隻の潜水艦は、数週間
浮上することなく、作戦行動が可能と言っていましたが、
試験運転した所、

燃料電池が不良品だったので、

連続潜行期間は、数週間ではなく、
数日で、酸素が不足し、窒息する事が分かりました。

その上、
燃料電池は、納入前から、93回故障し、
納入後も、102回停止していたことが分かりました。

そのため、
納入を担当する防衛事業庁は、

「24時間の試運転を行った上で、
軍に納入する。」と言って、

引き渡し前テストで実施しました。

しかし、
「潜水艦は、数週間潜れるといいながら、
テストがたった24時間とは?」との疑問がありました。

そして、
韓国軍お得意の、武器は倉庫に!をスローガンに、

工場内で放置される事になったそうです。

しかし、
1800トン級の潜水艦のトラブルが続出し解決策が示されず、
批判が起きている中で、

最近、1800トン級の潜水艦より大きい、

3500トン級大型潜水艦の建造計画に、
着手したそうです。

潜水艦乗りは、海軍のエリートですが、

潜水艦は一般的に艦内が狭く、
真水の使用も制限され、
風呂も無く、脱臭装置はありますが、
トイレなどの臭いもあり、

その上、
潜水艦トラブルで、

死ぬ可能性が高いので、

ますます、
潜水艦に、乗りたがらなくなったそうです。

しかも、
潜水艦勤務者の3割は、
劣悪な環境に耐えきれず、
転出を希望しているそうです。

そのため、
現場のベテランになるべき副士官は、
少なくなり、
潜水艦勤務志願率は、2007年は、67%でしたが、

2013年には、34%になったそうです。

軍が、予算削減傾向にあるので、

給与も十分では、なかったのか、

2015年、韓国海軍将校が、
中国に海軍艦艇の機密情報を、漏洩させましたが、

その時の報酬は、約80万円だったそうです。(続く)
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プロフィール

ムーミン

Author:ムーミン
生まれは、福岡、
育ちは、大阪、
現在、秋田市で、
動物病院を開院。

長年、
水族館、動物園で、
獣医師として勤務していました。

短期間ですが、
犬猫行政、
食品衛生業務も
しました。

その後、
長年、
東北、沖縄の
動物病院で勤務しました。

大阪に住んでいた時、
ジュニアリーダーをしていたので、
キャンプなどの指導などをしていました。

旅が好きで、バイクや車で
北海道や東北、関東などを、

野宿しながら、旅をしていました。

そして、
海外14カ国を、旅をして、

海外の複数の動物園や水族館で、
研修しました。

詳しくは、
別のブログ「あっちこっち雑記」で。

祖先は、醍醐源氏の末裔で、
福岡県八女市黒木の
猫尾城の城主を
していました。

先祖は、足利尊氏と戦い、
多々良浜の戦いでは、
敗戦しましたが、

筑後川の戦いなど、
最終的には勝利し、

3代将軍足利義満まで、九州を治め、

中国の「明」と、貿易をしていました。

詳しくは動物病院HPで。

学生時代、
生物学と歴史は好きでした。

試験の時は、
事前に、関連事項まで詳しく調べて、

特に歴史の時は、
現地調査までする事があったので、

筆記試験の時は

関連事項まで、詳細に書くと、

テスト用紙の回答欄のスペースでは、

ものすごく不足したので、

裏まで書いても不足した時には、

2枚目の白紙をもらい、
ぎりぎりまで書いていました。

そのため、
歴史や生物のテスト用紙が配られる時、
あらかじめ、
白紙が、2枚配られるようになりました。

だから、
高校の時、歴史の先生から、
歴史関係の進路を、
ものすごく強く勧められました。

でも、
生物の方が好きだったので、
獣医になりました。

先祖は笛が得意で、
後白河法皇、後鳥羽天皇に、
褒められた事があります。

自分も、子供の頃、
ピアノを習っていたので、
音楽が好きです。

水族館、動物園勤務時代、
野生動物は、
殺気を感じると、
逃げるので、
殺気を感じさせない為、
歌いながら、
治療していたので、
歌が得意になりました。

尚、色々な事を書いていますが、
話し言葉や細かい所などは、
意訳の場合もあります。

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