朝鮮半島情勢（90）-韓国（68）-軍のいじめ（6）-期数列外（4）-『イム』兵長(3)

『イム』兵長の遺書には、

「イタズラで投げた石でも、蛙に当たると、死んでしまう。

虫を踏めば、どれだけ痛いか？

誰でも自分と同じ状況なら、辛い思いをするだろう。

自分にも過ちはあるが、

彼等にも過ちがある。

彼等は自分達の行動が、

相手にどれだけの苦痛を与えるか、

察することが、できなかった。

先輩、同僚、後輩の兵士から無視されたり、
殴られたりした。

部隊生活は、本当に、つらかった。

事件当日、

軍の日誌の裏表紙に描かれた、

自分の似顔絵の骸骨と、

自分が好きなアメリカのアニメキャラクターや、

自分が、ラーメン好きなことをからかった絵が、

１６個あり、

その絵を見て、

高校時代に受けたイジメや恐喝された記憶、

その時に感じた、
相手を殺したいと思っていた事が思い起こされ、

ものすごく腹が立ち、

あと、数ヶ月後に、除隊だけども、

このままでは、社会に出ても、

生きていけないと、思った。」などと、
書かれていたそうです。

『イム』兵長は、高校時代、

からかわれるのが嫌で、

授業が始まる時間に合わせて、
登校したり、教室に入っていたそうです。

結局は、高校を中退し、

大学入試資格試験を経て、

ソウルの大学に入学し、
大学１年生の時に、入隊したそうです。

そして、後日、
『イム』兵長が、所属していた部隊の隊員に、
聞き取り調査を実施した所、

『イム』兵長は、１６９ｃｍ、５５ｋｇの痩せ形で、
脱毛症があることから、

『骸骨』、『ジジイ』、『ハゲ』などと、からかわれたり、

先輩はもちろん、同僚、後輩兵士達からも、
無視されたり、仲間外れにされたりする、

韓国軍の悪い習慣の期数列外という、

いじめを受けていたので、

『イム』兵長は、不満を抱いていたと、
証言があったそうです。

６月２６日、国防部長官『金寛鎮』は、
「軍隊内に集団いじめが、存在する。」と見解を述べました。

すると、
殺害された兵士遺族の激しい抗議があったので、

国防部長官『金寛鎮』は、
「事件原因が、いじめであるかのような誤解を招いてしまい、

遺族の皆さんの心を傷つけたことを、
申し訳なく思う。」と謝罪しました。（続く）