患者さんに時々、犬猫の寿命について聞かれることがあります。
犬の長寿は、
クリスマスの夜、ぶらりと外に出て、
ディンゴの群れを引き連れて戻って来たと言う伝説を持つ、
1939年に死亡したオーストラリアの牧羊犬の『ブルーイ』で、29才5ヶ月。

現在生きている犬で最高年齢は、日本の栃木にいる篠原 由美子さんの
飼い犬で雑種の『プースケ』で、26才で、27歳を目指しているとのこと。

しかし、2011年に26歳8ヶ月で死亡したそうです。
そして、
2023年、ポルトガルのレイリア県の
コンケイロス村に住む、
『リオネル・コスタ』さんが、飼っている、
ポルトガル原産のマスティフ系の犬種ラフェイロ・ド・アレンティジョの、
1992年5月11日生まれの『Bobi』が、30歳を過ぎたので、
生きている世界最高齢の犬と史上最高齢の犬として、
ギネス世界記録を更新しました。
『リオネル・コスタ』さんは、
「自分が子供の頃、
飼っていた犬が子供を産んだのですが、
多くの他の動物を飼っていたので、
これ以上動物を飼う余裕がないという事で、
生まれたばかりの子犬たちを処分しようとして、
両親が、母犬がいない間に、
生まれたばかりの数頭の子犬を連れだしました。
その時、1匹の子犬『Bobi』を、見落としたそうです。
数日後、自分が、その子犬を見つけましたが、
子犬が成長するまで、
両親に内緒にしておいたので、
『Bobi』が、生きていることが、奇跡だ。
ちなみに、母犬は、18歳まで生きていた。
チェーンやリードを付けたことは、一度もなく、
自由に生きている。
ドックフードなどが嫌いだったので、
食事も、家族と一緒のものを食べていた。
足と目に不自由があるが、元気だ!」と、言っています。

ちなみに、
沖縄で雑種の自称25才の犬を診察した事があります。
その犬の嫌いな物を聞いた所、
「嫌いなのは、豆腐とドックフード。
ドックフードは味が嫌いなので、
自分と同じ食事を食べている。
豆腐は、歯ごたえが無いから嫌いだと思う。
好きなのは、カレーライスとかタコスなどの辛い物」との事。
これらの犬が長生きなのは体質なので、
真似は絶対にしないで下さい。
ドックフードの開発には、何億円もかかっているので、
それを利用しない手はないので、
基本的にはドックフードを与えて、
人の食べ物は与えないで下さい。
猫の長寿記録では、アメリカの「クリームパフ」で、38歳。
レックスとスフィンクスのMIXの「グランパ」で、34才2ヶ月。
非公式的にはイギリスの「ルーシー」が39才。

耳は聞こえにくくなったが、今もネズミを捕るそうです。
犬の1回の最多出産数は、24頭。猫の1回の最多出産数は、19頭。
猫の生涯最多出産頭数は、アメリカの「ダスティ」の420頭。
猫の最高齢出産は、イギリスの「キティ」で、30才で2頭出産、
「キティ」は生涯では218頭出産したそうです。
犬で走るのが早かったのは、
グレーハウンドの「スター・タイトル」で時速67km。
犬で高く飛んだのは、ボルゾイの「ウルフ」が160cm。
犬で長く泳いだのは、ラブラドールの15.2kmを67時間。
犬で最も遠くから飼主に戻ってきたのは、
アメリカのコリーで、約3200km。
猫のネズミ捕獲頭数の記録は、スコットランドの
ウィスキーの蒸留所(グレンタレット蒸留所)の「Towser」。
24年で28,899頭のネズミを捕らえた。
ちなみに、エリザベス2世と同じ誕生日(4月21日)なので、
お互いにバースディーカードを交換した間柄だそうです。

上の写真は、感謝を込めて、立てられた「Towser」の銅像。
なお、「Towser」の後を継いだ「Amber」は、
愛想は良かったが、ネズミは一匹も捕らなかったそうです。
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