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朝鮮半島情勢(64)-北朝鮮(16)-脱北(5)

北朝鮮では、
高位層の人たちへの監視、盗聴が、
行われている事があるそうです。

人民武力部長『玄永哲』大将が、

表向きは、
『金正恩』の演説中の居眠りをしていたという不敬罪で、
処刑されましたが、

実は、人民武力部長『玄永哲』大将は、
自宅にいる時、

自宅で盗聴されている事を忘れて、

つい、北朝鮮政権に対する批判発言をしたので、
発覚して処刑されたそうです。

ちなみに、
『金正恩』の兄『金正男』のように、
『金正恩』に銃殺された幹部は、
2013年30人、2014年31人、2015年8人で、
末端レベルでは、把握されていない位、
多くの人が、殺害されました。

韓国に亡命した北朝鮮要人が、
北朝鮮側に命を狙われた例は、複数あります。

『李一男(李韓永)』は、

『金正日』の元妻『成蕙琳』の実姉『成蕙琅』の息子で、

『金正日』の長男『金正男』の親友で、

権力中枢部の情報を知っていて、

1982年に韓国に脱北し、
北朝鮮による報復への懸念から、

名前も本名『李一男』から『李韓永』と変更して、
顔の整形手術を受けたそうです。

そして、結婚し、

韓国放送公社に入社して、

ロシア語の放送プロデューサーとなりました。

韓国政府から、北朝鮮を刺激しない様にと、

忠告、警告がありましたが、

義の精神から、

北朝鮮を正面から批判した暴露本を出版しました。

暴露本では、
北朝鮮の「喜び組」をはべらせた、
秘密パーティーなどの内幕が書かれていたので、

『金正日』は、激怒したそうです。

そして、
1997年、『李一男(李韓永)』は、36歳の時、
韓国の道城南市の身を寄せていた友人宅の前で、

北朝鮮の工作員により、
頭部に銃撃を受けて、脳死状態に陥り、
10日後に死亡しました。

その後、実行犯の北朝鮮の工作員夫婦が、
逮捕されました。

逮捕された時、妻は自殺に成功しましたが、
夫は自殺に失敗し、逮捕されました。

そして、夫を取調べた結果、

夫婦は北朝鮮の特殊工作チームで、
『金正日』の指示だったという事が、分かりました。

その後、
2002年、『李一男(李韓永)』の妻は、

「韓国の保護対策が、充分ではなかったので、
夫『李一男(李韓永)』が、殺害された。」として、

韓国政府に対して、損害賠償請求を起こしました。

2008年、最高裁は、

『李一男(李韓永)』が、

韓国政府の忠告、警告を無視して、

インタビューに答えたり、
暴露本を出版したことから、

『李一男(李韓永)』にも、落ち度があるとして、

賠償額は、請求額の6割の約860万円だったそうです。

『黄長燁』は、

北朝鮮の金日成総合大学総長、
最高人民会議議長、朝鮮労働党書記などを歴任した、

北朝鮮の最高指導者に近い存在で、

指導理念である主体思想の権威とされていました。

しかし、
1997年、北京で韓国大使館に申請し、
韓国に亡命しました。

脱北した理由は、

祖国の体制に義憤を覚え、
その変革を図るためと述べていますが、

『黄長燁』は、独裁化を進めた当事者なので、

在中国朝鮮人の女性との不倫関係で、立場が悪化し、

権力闘争に敗れたため、
保身を図って、脱北したと言われています。

脱北した『黄長燁』は、
北朝鮮の暗殺対象となりました。

そして、
北朝鮮の工作員2人が、
脱北者を装って、韓国に入り、

韓国人男性を使ったりして、
チャンスを、うかがっていましたが、

実行前の2010年4月に、
北朝鮮の工作員2人は、逮捕されました。

逮捕された北朝鮮の工作員は、調べに対し、

「北朝鮮上層部から、

『黄長燁』が明日死ぬとしても、

自然死させてはいけないと指令を受けた。」と供述しました。

その後、2010年10月『黄長燁』は、
ソウルの自宅浴室内で心臓麻痺で死亡したそうです。

韓国政府は、事件性がないと発表しました。

そして、
北朝鮮の秘密警察、
国家保衛省の防諜担当部署の幹部で、

中国瀋陽の北朝鮮系のホテルに事務所を構え、
中国、ロシア、東南アジアで活動する工作員を指揮し、

『金日成』の母『康盤石』の父『康ドヌク』の子孫で、

金王朝の一員で、
ビック3と言われていた『康大佐』が、脱北しました。

北朝鮮に住む『康大佐』の息子が、
韓国と米国の映画の視聴容疑で摘発され、

その時、家宅捜索が行われたのですが、

『康大佐』が、
海外で不正蓄財を行っていることを示す帳簿が、
発見され、

『康大佐』に対して、召喚状が出されましたが、

危機を察知した『康大佐』は、

北朝鮮に、家族を残したまま、

偽ドル札印刷の原版と
高額の外貨を持ち、姿を消したそうです。

『金正恩』は、

「祖先が革命家であっても、子どもがそうとは限らない。
忠誠心が大切だ。」と言って、

機密情報を知る立場にあった『康大佐』の殺害を命じ、

潜伏先と思われる各国に、工作員を送り込んだそうです。

しかし、成果を挙げられないので、

『金正恩』は、
「すぐにでも、除去しろ!」と激しく怒り、
工作員を増員したそうです。

しかし、『康大佐』は、
北朝鮮の工作員の指揮にあたっていた人物で、

元部下のやり方、性格などすべてを知っているので、
簡単には捕まらないと考えられていて、

現在も、潜伏先の国でさえ、特定できていないそうです。(続く)
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プロフィール

ムーミン

Author:ムーミン
生まれは、福岡、
育ちは、大阪、
現在、秋田市で、
動物病院を開院。

長年、
水族館、動物園で、
獣医師として勤務していました。

短期間ですが、
犬猫行政、
食品衛生業務も
しました。

その後、
長年、
東北、沖縄の
動物病院で勤務しました。

大阪に住んでいた時、
ジュニアリーダーをしていたので、
キャンプなどの指導などをしていました。

旅が好きで、バイクや車で
北海道や東北、関東などを、

野宿しながら、旅をしていました。

そして、
海外14カ国を、旅をして、

海外の複数の動物園や水族館で、
研修しました。

詳しくは、
別のブログ「あっちこっち雑記」で。

祖先は、醍醐源氏の末裔で、
福岡県八女市黒木の
猫尾城の城主を
していました。

先祖は、足利尊氏と戦い、
多々良浜の戦いでは、
敗戦しましたが、

筑後川の戦いなど、
最終的には勝利し、

3代将軍足利義満まで、九州を治め、

中国の「明」と、貿易をしていました。

詳しくは動物病院HPで。

学生時代、
生物学と歴史は好きでした。

試験の時は、
事前に、関連事項まで詳しく調べて、

特に歴史の時は、
現地調査までする事があったので、

筆記試験の時は

関連事項まで、詳細に書くと、

テスト用紙の回答欄のスペースでは、

ものすごく不足したので、

裏まで書いても不足した時には、

2枚目の白紙をもらい、
ぎりぎりまで書いていました。

そのため、
歴史や生物のテスト用紙が配られる時、
あらかじめ、
白紙が、2枚配られるようになりました。

だから、
高校の時、歴史の先生から、
歴史関係の進路を、
ものすごく強く勧められました。

でも、
生物の方が好きだったので、
獣医になりました。

先祖は笛が得意で、
後白河法皇、後鳥羽天皇に、
褒められた事があります。

自分も、子供の頃、
ピアノを習っていたので、
音楽が好きです。

水族館、動物園勤務時代、
野生動物は、
殺気を感じると、
逃げるので、
殺気を感じさせない為、
歌いながら、
治療していたので、
歌が得意になりました。

尚、色々な事を書いていますが、
話し言葉や細かい所などは、
意訳の場合もあります。

リンクはフリーです。

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