朝鮮半島情勢(59)-北朝鮮(12)-クーデター(1)-ソ連との関係
- 2020/07/22
- 05:05
『金日成』が、北朝鮮の支配者になりましたが、
その後、
ソ連の指導者『ニキータ・フルシチョフ』第一書記が、
西側との協調路線に転向したので、
北朝鮮とソ連の関係は、悪化したそうです。
しかし、
1985年から北朝鮮とソ連の間で、
軍事交流が始まり、
北朝鮮軍の将校や幹部が、
軍事的に進んでいるソ連に留学したそうです。
その時、
ソ連は、近い将来、
北朝鮮軍の首脳部となる将校らを、
掌握する必要があると考えたそうです。
北朝鮮の留学将校たちは、
裕福ではなかったし、
北朝鮮からの指令で、禁欲生活させられていたので、
ソ連は、
お金や女スパイなどを使い、
半数以上を、ソ連の影響下に置くことに、
成功したそうです。
しかし、
ソ連は、民主化運動の流れには逆らえず、
影響下に置いた北朝鮮将校たちを活用しないまま、
1991年、ソ連は、崩壊し、ロシア連邦になりました。
すると、ソ連が、今まで隠していた情報が漏れだして、
1992年、北朝鮮の保衛司令部司令官『元応煕』が、
「ソ連に行っていた北朝鮮の留学将校たちの間で、
ソ連のスパイになった者がいる。」という情報を、
『金正日』に伝えました。
すると、『金正日』は、
1986年以降、
ソ連に留学した将校たちを対象に、
全く関係の無い者であっても、ソ連に留学したという理由で、
高級幹部、北朝鮮大使館の武官等をことごとく逮捕し、
1994年までに、
反革命分子と規定し、粛清したそうです。
ちなみに、
ソ連や中国は、
日本でもスパイ活動を盛んにしています。
日本では、スパイ養成学校の陸軍中野学校が、
廃校になってから、
スパイ関係は、弱くなりました。
ちなみに、
日本の法律は、現在まで、スパイ防止法がないので、
日本は、スパイ王国となっています。
その話は、後日…。(続く)
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