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播州犬寺物語(2)

『枚夫』は2頭の愛犬に

「戦場で死ぬのは仕方がない。

でも、あのような者に、
ここで殺されるのは、末代までの恥。
そのような事は、耐えられない。

だから、
自分が死んだら、誰にも見つからないように、
自分の死体を全部食べてくれ。」と頼んだそうです。

すると、2頭は留守居の方に走り出し、
1頭は、留守居の持っていた弓の弦を噛み切り、
もう1頭は留守居の喉に噛みつき殺したそうです。

その後、『枚夫』は妻を追い出したそうです。

そして、『枚夫』は

「この2頭の犬を我が子とし、全財産を譲る」と言って、
今まで以上に可愛がりました。

しかし、
『枚夫』より、先に2頭の犬が死んだので、
手厚く葬り、伽藍を建立し、
千手観音の像を安置して冥福を祈りました。

その後、伽藍は、
三度も大火に襲われたそうですが、
焼けなかったそうです。

そのことが『桓武天皇』の耳に入り、
官寺として認定されたそうです。

以上の話は「播州犬寺物語」と言って、
関西地方の犬好きには有名で、

兵庫県神崎郡神河町にある
『金楽山法楽寺
(播州犬寺)(粟賀犬寺)(犬寺)』の
寺社縁起(由緒)に書かれています。

大学に入学するまでは、
大阪に住んでいたので、
お参りに行ったことがあります。

境内には、
『枚夫』を守った2頭の愛犬がいるので、
機会があればお参りに行って下さい。


(続く)
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プロフィール

ムーミン

Author:ムーミン
生まれは、福岡、
育ちは、大阪、
現在、秋田市で、
動物病院を開院。

長年、
水族館、動物園で、
獣医師として勤務していました。

短期間ですが、
犬猫行政、
食品衛生業務も
しました。

その後、
長年、
東北、沖縄の
動物病院で勤務しました。

大阪に住んでいた時、
ジュニアリーダーをしていたので、
キャンプなどの指導などをしていました。

旅が好きで、バイクや車で
北海道や東北、関東などを、

野宿しながら、放浪しました。

そして、
海外14カ国を、放浪し、

海外の複数の動物園や水族館で、
研修しました。

詳しくは、
別のブログ「あっちこっち雑記」で。

祖先は、醍醐源氏の末裔で、
福岡県八女市黒木の
猫尾城の城主を
していました。

先祖は、足利尊氏と戦い、
多々良浜の戦いでは、
敗戦しましたが、

筑後川の戦いなど、
最終的には勝利し、

3代将軍足利義満まで、九州を治め、

中国の「明」と、貿易をしていました。

詳しくは動物病院HPで。

学生時代、
生物学と歴史は好きでした。

試験の時は、
事前に、関連事項まで詳しく調べて、

特に歴史の時は、
現地調査までする事があったので、

筆記試験の時は

関連事項まで、詳細に書くと、

テスト用紙の回答欄のスペースでは、

ものすごく不足したので、

裏まで書いても不足した時には、

2枚目の白紙をもらい、
ぎりぎりまで書いていました。

そのため、
歴史や生物のテスト用紙が配られる時、
あらかじめ、
白紙が、2枚配られるようになりました。

先祖は笛が得意で、
後白河法皇、後鳥羽天皇に、
褒められた事があります。

自分も、子供の頃、
ピアノを習っていたので、
音楽が好きです。

水族館、動物園勤務時代、
野生動物は、
殺気を感じると、
逃げるので、
殺気を感じさせない為、
歌いながら、
治療していたので、
歌が得意になりました。

尚、色々な事を書いていますが、
話し言葉や細かい所などは、
意訳の場合もあります。

リンクはフリーです。

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