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朝鮮半島情勢(37)-韓国(27)-軍事境界線(5)

2009年10ー11月にかけ、
韓国と北朝鮮は、極秘に接触していました。

しかし、
北朝鮮は、2010年1月から、

大青海戦の報復の聖戦行うと言って、

西海の軍事境界線の北方限界線に向けて、
海岸砲を撃ったりして、

韓国に対して、挑発していました。

しかし、
韓国政府内は、
「なんとかして、
同じ民族の北朝鮮と融和したい。」と考えていました。

2010年3月26日、午後10時頃、
朝鮮半島西方黄海の韓国領海内で、

突然、
韓国海軍の哨戒艦「天安」の船体後方が、

爆発し、沈没したので、

乗組員104人中46人が、行方不明となりました。

そして、
4月15日、
沈没した船が、引き揚げられて、調査した所、
船体には外部から、爆発による衝撃を受けた痕跡が残されて、
行方不明となっていた遺体も見つかり、収容されました。

生存した多くの乗組員は、

その後、心的外傷後ストレス障害で、
長い間、苦しむことになりました。

そして、韓国政府は、
「事故原因は、即断しないように。」という指示を出して、

哨戒艦「天安」沈没原因について、

韓国の専門家49人、
米国、韓国、オーストラリア、英国、
中立監視国スウェーデンの専門家24人が、

国際合同調査団として集められ、

科学捜査、爆発類型分析、船体構造管理、
情報分析の4つの分野から、調査されました。

沈没現場の周辺で、
北朝鮮製の特徴を示す大型魚雷の残骸が、発見された事、

沈没の前後に、
北朝鮮の潜水艦と母艦の活動が、確認された事、

外部からどのような衝撃が加えられた場合に、
哨戒艦「天安」と同じ切断面が形成されるかを、
何度も実験したり、

魚雷のプロペラに残っていた吸着物などを、分析しました。

そして、
5月20日、国際合同調査団は、

北朝鮮の潜水艦艇の魚雷攻撃を受けて、

沈没したと断定する調査結果を発表しました。

実は、この海域では、
北朝鮮との小競り合いが、頻発していました。

当時の韓国大統領『李明博』は、

「北朝鮮は、

自らの行為に相応した対価を、
支払うことになる。」と言って、

断固とした措置を講じる事を、表明しました。

すると、北朝鮮は、

「調査結果は、捏造されたもので、
最初から最後まで、全て、でっち上げだ。

魚雷の残骸に書かれていた文字は、
ナンバーワンを意味するハングルだが、

高熱の中で文字が、残っているはずがなく、

秘かに行われた攻撃なら、
証拠を残すことなどあり得ない。

まさに笑い話で、小説だ。

北朝鮮だけではなく、

韓国内の大多数の人が、
国際合同調査団の調査結果について、
多くの疑問を、抱いている。

しかし、
事件が発生した海域は、
停戦協定による紛争地域であり、
北朝鮮の領海だ。

また、事件当時、韓国と米国は、
事件が発生した海域で、
共同の軍事訓練を行っていた。

幼稚な国際合同調査団ではなく、

わが国の優れた検閲団が、

事件現場で、調査を行えば、

全てが明らかになるだろう。

でも、韓国が、強硬措置に出るなら、

北朝鮮も、全面戦争を含む

強硬措置で応える!」と声明を出しました。

確かに、韓国の対応は、ボロボロでした。

哨戒艦「天安」沈没は、
類例のない安保危機事態だったので、

現場では、
混沌とした状態での情報収集だったので、

哨戒艦「天安」を、
攻撃した北朝鮮の魚雷を説明する際、
間違って、別機種の魚雷の絵を公開したり、

最初、
報告などが、ものすごく頻繁に行われたので、

現場の状況把握や救助作業などが、
ごちゃごちゃになり、困難が生じたので、

韓国軍が、機密とセキュリティを理由に、
情報を遮断すると、

陰謀説など偏った世論が形成され、

韓国国民の不信を招く結果となっていました。

すると、
キューバの有名な
『フィデル・アレハンドロ・カストロ・ルス』は、
「韓国の哨戒艦「天安」の沈没に関して、
アメリカが、真実を隠している。と言いました。

そして、韓国内の従北朝鮮勢力が、

「アメリカの原子力潜水艦「コロンビア号」の攻撃か
衝突により、沈没した。

火薬成分とアルミニウムの破片が、
北朝鮮がいつも使用している、
中国製のYu-3G「魚雷天」 や
北朝鮮製魚雷(CHT-02D)ではなく、

魚雷は、
米国製かドイツ製の可能性が、高い。」と言い始めました。

そして、
2012年、韓国地震研究所の『キム・ソグ』所長は、

「事故当時の爆発による地震波と空中音波、
水中音波、バブルパルスを分析した結果、

1970年代に、
韓国海軍が黄海上に配置し、
そのまま放置した、

TNT136kg爆薬量の
陸上操縦機雷の爆発力と一致し、

北朝鮮のTNT250kg爆薬量の
北朝鮮製魚雷(CHT-02D)の爆発力と一致しない。

国際合同調査団が発表した結果とは、
大きく異なるもので、再調査が妥当だ。」と言いました。

また、
アメリカのバージニア大の『イ・スンホン』物理学教授は、

「科学について知らなくても分かる問題だ。

物理学者の名誉を懸け、

国際合同調査団の主張は、

ねつ造されたものと断言できる。

爆薬は使用していないが、
爆発と同じ状況のアルミニウムを加熱した後、
冷却するという実験を、

何回も行った結果から言うと、

哨戒艦「天安」の残骸から発見された吸着物質は、
北朝鮮の魚雷推進体に残存していた物質と、
同一ではない。」と主張しました。

カナダのマニトバ大の『ヤン・パンソク』地質学教授は、

「爆発物質の成分が、合同調査団が、
主張するアルミニウム酸化物(Al2O3)ではない。」と言いました。

そして、『ヤン・パンソク』地質学教授は、

爆発物質の成分は、
最初、ギブサイト(水酸化アルミニウムの一種)と言ってから、

しばらくたつと、
水酸化アルミニウム(腐食)だと言って、

また、しばらくたつと、
爆発物質の成分は、非結晶質バースアルミナイトだと、

3回も成分名を変えながらも、

韓国とアメリカの陰謀説を唱えました。

ジョンズ・ホプキンス大の『ソ・ジェジョン』国際政治学教授は、

国際経済学的に考えると、

北朝鮮が行うはずがないと、
北朝鮮犯行説に、異論を唱えました。

政治ポータルサイト「サプライズ」の『シン・サンチョル』は、

「独自に分析した結果、
北朝鮮の魚雷に書かれていた文字は、

インクの成分や、文字の書き方から、
明らかに韓国で、書いたものだ。」と主張しました。

韓国の韓神大学『キム・ヨンオク』東洋哲学教授は、

「調査結果は、0.0001%も納得していない。」と言いました。

『ペク・ナクチョン』ソウル大名誉教授は、
専門は、人文学ですが、

「合同調査結果が、
理性と科学の基準に合致しない。」と言って、

先頭に立って、北朝鮮犯行説に、異論を唱えました。

韓国海軍の哨戒艦「天安」の沈没後、

世論に押された形で、救助のため、
ハードスケジュールで、潜水捜索していた
韓国海軍の特殊潜水隊の『ハン・ジュホ』准尉が、
潜水事故で、死亡しました。

そして、『ハン・ジュホ』准尉の慰霊祭が、
天安艦と関係のない第3浮標で行われたので、

韓国のKBSテレビは、「第3浮標、なぜ?」というタイトルで、

韓国政府、アメリカ政府の陰謀説を報道しました。

すると、韓国政府は、
KBSテレビの報道は、事実ではないと強く否定して、

誤報を流したとして、
KBSテレビを名誉毀損で告訴したので、
「第3浮標」報道は、やめたそうです。

これらの北朝鮮犯行説に対する異論に、

韓国政府は、
「北朝鮮製魚雷によって、
哨戒艦「天安」が、攻撃されたという結果は、
各国の専門家が数ヶ月かけて、
検証し導き出したものだ。」と言い続けました。

韓国の世論も、

哨戒艦「天安」が沈没したのは、

韓国政府やアメリカの陰謀だと思う方が、

54%と半分以上で、

北朝鮮の犯行と思ったのは、

半分以下の46%だったそうです。

しかし、
2010年11月23日に、
北朝鮮による延坪島砲撃があり、

延坪島に打ち込まれた北朝鮮の砲弾から、

北朝鮮が言った、
高熱で残るはずがないとしていた文字が、

高熱の砲弾の残骸から発見され、

調査の結果、魚雷と同じ、
ナンバーワンを意味するハングル文字が、
書かれていて、

インクの成分も同じでした。

それ以降、北朝鮮の魚雷を再度調査した所、

哨戒艦「天安」を沈没させたのは、

北朝鮮で間違いないという事が、完全に判明し、

陰謀論を主張していた勢力と学者たちは、

発言を控えるようになりました。

陰謀論者の先頭を走っていた、
韓国の韓神大学『キム・ヨンオク』東洋哲学教授は、

報道関係から、取材を受けた時、

「研究や新刊準備で多忙なので、
天安事件に関するインタビューは、
遠慮する。」と説明し、
そのまま永遠に遠慮し続けたそうです。

同じく陰謀論者の先頭を走っていた
『ペク・ナクチョン』ソウル大名誉教授は、

「科学は、全て人文学の一部とも言える。

確立した分野でもなく、複雑で難しい分野なので、

人文学は、色々な事がある。」と意味不明な事を言いました。

調査により、北朝鮮の可能性を最初に指摘した
韓国機械研究院『チョン・ジョンフン』本部長は、

「合同調査団の調査結果を受け入れないグループは、

周りから様々な事を聞いても、

それらの内容を、理解出来ない赤ん坊のようなものだ。

現代科学によって、
99%まで真実が明らかになっているにも関わらず、
北朝鮮の犯行であることを信じたくないのであれば、

99%の強弁に、1%だけ科学の服を着せ、
真実を覆い隠そうとするだろう。」と指摘しました。

当時の韓国大統領『李明博』は、

「私たちは、加害者の敵である北朝鮮の前で、

真実を見ずに、
北朝鮮の攻撃では、ないと言って、
北朝鮮の思惑通り、
国論が分裂していた事は、胸が痛む。

また、
北朝鮮が犯行していないと主張していた人は、

真実が分かってからも、

誰も勇気を持って、
過ちを告白する人がいない。

この事は、さらに悲しくさせている。」と述べました。

しかし、
韓国の前戦を守る兵士たちが、
「北朝鮮との戦争を防いで欲しい。」と、
家族に電話を掛けたそうです。

そして、
韓国一般国民は、アンケートによると、

「天安艦沈没のような事件が、
今後、発生しないようにするために、

国民の団結した安保意識が必要で、

米国など友好国との軍事協力を、
強化する必要がある。

しかし、現在の政府の状況では、不安だ。」と
回答する人が、多かったそうです。

そして、その後の調査により、
韓国軍の対応の甘さが、露呈しました。

北朝鮮の『金正日』総書記が、
「大青海戦報復決議大会」で、
韓国に対する復讐を誓ってから、

韓国軍は、
北朝鮮の潜水艇が、
韓国領海内に密かに進入し、
攻撃してくる事を想定し、

警戒態勢を強化しましたが、

大きな動きが無かったので、

哨戒艦「天安」沈没の5週間前に、

警戒態勢を解除していました。

そして、
哨戒艦「天安」沈没の3日前の3月23日から、
北朝鮮海軍第11戦隊のサンオ級潜水艦とサンオ級潜水艇、
予備母船が基地から出港し、行方が分からず、

事件当日も、
基地を離れたサンオ級潜水艇と予備母船数隻の行方が、
つかめなかったのですが、

韓国軍は、北朝鮮が、
潜水艦で、攻撃してくるとは、全く考えなかったので、

対潜水警戒態勢を、強化していなかったそうです。

2018年、
韓国芸術団の北朝鮮公演の取材のため、

北朝鮮を訪れた韓国記者団が、
北朝鮮の対韓強硬派で、
対韓国政策を統括する『金英哲』統一戦線部長に、
インタビューした時、

「韓国で哨戒艦『天安』沈没の主犯は、

私、『金英哲』です。

しかし、
哨戒艦「天安」沈没は、
韓国の保守一味がねつ造した幼稚な謀略劇だ。

何か、文句がありますか?」と上から目線で、

自己紹介しました。

しかし、この事に関して、
韓国政府は、「特に何もない」とし、
韓国軍も「公式に言及することは、
適切でない。」と言葉を濁しました。(続く)
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プロフィール

ムーミン

Author:ムーミン
生まれは、福岡、
育ちは、大阪、
現在、秋田市で、
動物病院を開院。

長年、
水族館、動物園で、
獣医師として勤務していました。

短期間ですが、
犬猫行政、
食品衛生業務も
しました。

その後、
長年、
東北、沖縄の
動物病院で勤務しました。

短期間ですが、
オーストラリアなど
海外の複数の動物園や水族館で、
研修した事があります。

海外14カ国を、旅しました。

詳しくは、
別のブログ「あっちこっち雑記」で。

祖先は、醍醐源氏の末裔で、
福岡県八女市黒木の
猫尾城の城主を
していました。
詳しくは動物病院HPで。

学生時代、
生物学と歴史は好きでした。

高校時代、
試験の時は、
事前に、関連事項まで詳しく調べて、

特に歴史の時は、
現地調査までする事があったので、

筆記試験の時は

関連事項まで、詳細に書くと、

テスト用紙の回答欄のスペースでは、

ものすごく不足したので、

裏まで書いても不足した時には、

2枚目の白紙をもらい、
ぎりぎりまで書いていました。

そのため、高校の時は、
歴史や生物のテスト用紙が配られる時、
あらかじめ、
白紙が、2枚配られるようになりました。

先祖は笛が得意で、
後白河法皇、後鳥羽天皇に、
褒められた事があります。

自分も、子供の頃、
ピアノを習っていたので、
音楽が好きです。

水族館、動物園勤務時代、
野生動物は、
殺気を感じると、
逃げるので、
殺気を感じさせない為、
歌いながら、
治療していたので、
歌が得意になりました。

尚、話し言葉や細かい所などは、
意訳の場合もあります。

リンクはフリーです。

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