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朝鮮半島情勢(33)-韓国(23)-『金泳三』(2)-軍事境界線(1)

核拡散防止条約の加盟国(特にアメリカ合衆国)と、

原子力の平和的利用と
核兵器開発の防止を目的とした国際原子力機関が、

北朝鮮に、
核兵器開発疑惑があるとして、査察要求した所、

反発して

1993年に、核拡散防止条約を脱退し
1994年に、国際原子力機関から脱退しました。

そのため、
朝鮮半島全土に核危機が訪れたので、

『ウィリアム・ジェファーソン・
"ビル"・クリントン』アメリカ大統領が、
北朝鮮の核施設爆撃計画を立てた時、

『金泳三』が、ソウルへの被害の懸念から、
北朝鮮には、絶対に核爆弾を持つ事が無いと言って、

猛反対したので、
北朝鮮の核施設破壊は、中止されました。

ちなみに、後日、『金泳三』は、
「北朝鮮の核施設への爆撃を、阻止していなければ、
今ごろ韓半島は非核化されていたはずだった。」と、
後悔したそうです。

1994年3月、板門店で行された南北協議で、

北朝鮮の『朴英洙』首席代表が、

韓国側の『宋栄大』首席代表に向かって、

「ソウルはここからそれほど遠くはない。

もし戦争が勃発すれば、
北朝鮮の軍事力は、優れているので、

ソウルは、すぐに火の海になるだろう。

そうすれば、『宋栄大』さん、
あなたは、まず生き残れないだろう。」 と言ったそうです。

1996年9月18日に、
韓国の江原道江陵市の海岸沿いの道路を、
走行していたタクシー運転手が、
潜水艦を発見し通報しました。

これは、後日、
江陵浸透事件と呼ばれる事件の始まりでした。

そして、
韓国政府は、潜水艦を捜査した所、
誰もいませんでしたが、

北朝鮮の潜水艦と判明し、
潜水艦内部には、
銃器や対戦車手榴弾など、地図、
偵察用カメラなど、計327種4012点を押収しました。

実は、北朝鮮の潜水艦は、1996年9月13日に、
北朝鮮のウォンサン近郊の海軍基地を出航し、

9月15日に、
韓国の江陵市の民家もまばらで、
山深い太白山脈に面した海岸に侵入しました。

先に潜入している北朝鮮工作員への連絡と、
軍事施設の写真偵察を行うため、
北朝鮮工作員3人が、泳いで上陸しました。

その後、潜水艦は、
潜望鏡で偵察を行いながら工作員の帰還を待っていました。

そして、9月17日に、北朝鮮工作員が、戻って来たので、
海岸に近づいた所、波で押し流され座礁しました。

数時間に渡り、作業しましたが、
途中で、スクリューを破損したので、

脱出は絶望的となったので、

潜水艦艦長は、艦の放棄を決定し、
乗組員全員の26人は、泳いで海岸に上陸し、
山野に潜伏しました。

そして、潜水艦を爆薬をリモコンで、
遠隔操作で爆発させ、
証拠を隠滅しようとしましたが、

思うように爆破せず、
不発に終わったのでした。

韓国では、
北朝鮮の武装スパイが侵入した際、
非常警報が発令されるのですが、

「珍島犬警報」と言うそうです。

その警戒状態により、

平時の状態は、「珍島犬3号」、

侵攻の疑いはあるが、確実でない時は、「珍島犬2号」、

武装スパイの侵攻が確実で、対策が必要な時は、

「珍島犬1号」と分類されるそうです。

そして、『金泳三』韓国大統領は、

「潜水艦が侵入したのは、
北朝鮮の武装ゲリラによる許しがたい武力挑発だ!」と言って、

非常呼集の「珍島犬1号」を発令し、

軍隊と警察を動員して、掃討作戦を開始しました。

ちなみに、
2013年3月27日、
韓国北部の江原道華川郡の
南北軍事境界線近くの鉄柵付近で、
韓国軍兵士が、北朝鮮の不審者を発見したと言ったので、
「珍島犬1号」が、発令され、警戒態勢を強化し、
手りゅう弾を投げ、対人地雷を起爆し、射撃も加えたそうです。

しかし、
北朝鮮の不審者と思ったのは、
シカと分かり、、すぐに解除したそうです。

ちなみに、
珍島犬とは、朝鮮半島特有の犬で、
詳しくは後日…。(続く)
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プロフィール

ムーミン

Author:ムーミン
生まれは、福岡、
育ちは、大阪、
現在、秋田市で、
動物病院を開院。

長年、
水族館、動物園で、
獣医師として勤務していました。

短期間ですが、
犬猫行政、
食品衛生業務も
しました。

その後、
長年、
東北、沖縄の
動物病院で勤務しました。

大阪に住んでいた時、
ジュニアリーダーをしていたので、
キャンプなどの指導などをしていました。

旅が好きで、バイクや車で
北海道や東北、関東などを、

野宿しながら、放浪しました。

そして、
海外14カ国を、放浪し、

海外の複数の動物園や水族館で、
研修しました。

詳しくは、
別のブログ「あっちこっち雑記」で。

祖先は、醍醐源氏の末裔で、
福岡県八女市黒木の
猫尾城の城主を
していました。

先祖は、足利尊氏と戦い、
多々良浜の戦いでは、
敗戦しましたが、

筑後川の戦いなど、
最終的には勝利し、

3代将軍足利義満まで、九州を治め、

中国の「明」と、貿易をしていました。

詳しくは動物病院HPで。

学生時代、
生物学と歴史は好きでした。

試験の時は、
事前に、関連事項まで詳しく調べて、

特に歴史の時は、
現地調査までする事があったので、

筆記試験の時は

関連事項まで、詳細に書くと、

テスト用紙の回答欄のスペースでは、

ものすごく不足したので、

裏まで書いても不足した時には、

2枚目の白紙をもらい、
ぎりぎりまで書いていました。

そのため、
歴史や生物のテスト用紙が配られる時、
あらかじめ、
白紙が、2枚配られるようになりました。

先祖は笛が得意で、
後白河法皇、後鳥羽天皇に、
褒められた事があります。

自分も、子供の頃、
ピアノを習っていたので、
音楽が好きです。

水族館、動物園勤務時代、
野生動物は、
殺気を感じると、
逃げるので、
殺気を感じさせない為、
歌いながら、
治療していたので、
歌が得意になりました。

尚、色々な事を書いていますが、
話し言葉や細かい所などは、
意訳の場合もあります。

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