朝鮮半島情勢(27)-韓国(17)-『全斗煥』(3)-ソウルオリンピックと北朝鮮の暗躍(3)
- 2020/03/06
- 05:05
日本人に扮した北朝鮮の工作員の
『金勝一』(偽名『蜂谷 真一』)、
『金賢姫』(偽名『蜂谷眞由美』に、
「ソウルオリンピックの妨害のため、
大韓航空機を爆破させろ。」と命令し、
中東のバーレーン王国で、大韓航空機を爆破し、
115人を殺害しました。
しかし、
『金勝一』、『金賢姫』は、
どさくさに紛れて、逃げようとしていましたが、
逃げるルートが、
北朝鮮で聞いたのと違う構造になっていたので、
逃げるのに失敗しました。
そして、
バーレーン王国の警察に追い詰められました。
そして、
北朝鮮本国から、捕まったら、
自殺しろと命令を受けていた2人は、
猛毒入りの煙草を吸い、
『金勝一』は、死にましたが、
『金賢姫』は、喫煙の習慣がなかったので、
肺まで煙草の煙を吸いこむことが出来ず、
一命を取りとめました。
『金賢姫』は、
9歳頃から北朝鮮の映画などに出演する女優で、
日本から北朝鮮により拉致されたとされる
日本人女性『田口八重子』と思われる
『李恩恵』から、日本語教育や日本文化の教育を受け、
『蜂谷眞由美』という日本人名を使用し、
日本人になりすましていた。
そして、
『金賢姫』は、韓国に連行され、
北朝鮮の工作員であることや
破壊工作の詳細を自白しました。
その事を知った『金正日』は、
「いつでも女性が問題を起すのだ。
女性工作員の数を、大幅に削減しろ。」と激怒したので、
女性工作員は減ったそうです。
その後、『金賢姫』は、1997年に、
韓国国家安全企画部(現・国家情報院)部員と結婚し、
子供も授かり、自伝『金賢姫全告白 いま、女として』を出版し、
印税も入り、幸せに暮らしたそうです。
『金賢姫全告白 いま、女として』では、
「韓国は乞食と娼婦が、
あふれていると教育されてきたが、
実際の韓国の豊かさや自由を見て、
北朝鮮当局に、
騙されていたことを悟り転向した。」と書かれていました。
『金正日』も『金賢姫全告白 いま、女として』を読み、
「北朝鮮の大学の教育が間違っているから、
『金賢姫』が裏切った。」と、
再び激怒したそうです。
そして、北朝鮮の大学「金正日政治軍事大学」で、
韓国の実情を具体的に教えるようになったそうです。
そして、北朝鮮と友好関係だった国々は、
ソウルオリンピック参加する事になり、
結局、参加しなかったのは、北朝鮮だけでした。(続く)
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