朝鮮半島情勢(16)-韓国(6)-『朴正煕』(5)-『金大中』(1)
- 2020/02/01
- 05:05
『朴正煕』の634万票に対して、
民主化運動に取り組んでいた『金大中』が、
537万票を取りました。
完全勝利を信じていた『朴正煕』は、
危機感を募らせました。
そのため、
韓国中央情報部は、『金大中』の乗る車に、
大型トラックが突っ込ませました。
その結果、車に乗っていた3人が死亡しましたが、
『金大中』は、腰と股関節の後遺症が残りましたが、
命は助かりました。
その後の調査では、
韓国中央情報部は、『金大中』殺害を、
日本の暴力団への依頼も検討して、
日本に罪を着せようとしていたという事も、
分かりました。
日本の暴力団が、関わらなくて良かった。
それ以降、
『金大中』は、『朴正煕』に殺される可能性があったので、
韓国を出国し、日米両国に滞在しながら、
韓国の民主主義と
自由選挙を求める運動を行っていたそうです。
『朴正煕』の側近の韓国中央情報部『李厚洛』は、
北朝鮮との融和を進め、
北朝鮮を訪問し、南北共同声明を発表しました。
そのため、
『李厚洛』の韓国国内での評価が、急速に高まりました。
『朴正煕』は、大統領になる前は、
実直で、人々の信頼が高く、善良な人でしたが、
大統領になってから、
猜疑心の塊となったそうです。
そのため、『朴正煕』は、
『李厚洛』の人気を、快く思っていませんでした。
ある時、酒の席で、
首都警備司令官『尹必鏞』と
韓国中央情報部『李厚洛』が、雑談した時、
『尹必鏞』が、
「『朴正煕』大統領は、もうお年だから、
後継者を選んだ方が良い。
貴方『李厚洛』が適任だ。」と話したそうです。
その話を伝え聞いた『朴正煕』は、
ものすごく激怒し、
『尹必鏞』と『李厚洛』を拘束し、
徹底的に調べ上げるように命じたそうです。
しかし、
警護室長『朴鐘圭』が、『朴正煕』に対して、
「側近から造反者が出たように、
見られるのはにとって痛手となる。」と言ったので、
『李厚洛』は、退役処分となり、
『尹必鏞』は、釈放されたそうです。
韓国中央情報部『『尹必鏞』は、釈放された後、
警護室長『朴鐘圭』に、
「『朴正煕』大統領の怒りをとくには、
どうしたらよいだろうか?」と尋ねました。
警護室長『朴鐘圭』は、
あらかじめ『朴正煕』と打ち合わせていた通り、
「『朴正煕』大統領は、
『金大中』を、目障りに思っておられる。」と答えました。
そして、
韓国中央情報部『尹必鏞』は、ある計画を立てました。
そして、…。 (続く)
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