朝鮮半島情勢(14)-韓国(4)-『朴正煕』(3)
- 2020/01/30
- 05:05
朝鮮人民軍第124部隊31人が、
『朴正煕』を暗殺しようとして、
大統領官邸に向かって、
秘かに裏道を進んでいました。
その時、
偶然に、韓国市民に遭遇しました。
北朝鮮の工作員は、韓国市民の身分証を見て、
「通報すれば一族もろとも消す。」と脅してから、解放しました。
しかし、韓国市民は、解放された後に、警察に通報したので、
大統領官邸の警備が、ものすごく強化されました。
そして、北朝鮮工作員は、
大統領官邸の衛兵に見つかりました。
北朝鮮工作員は、その場で機関銃を乱射して、
衛兵を殺し、大統領官邸へ突入しようとしましたが、
阻止されました。
そのため、北朝鮮工作員は、
大統領官邸の後にある北岳山に逃走しました。
そして、
韓国軍と警察の2週間に及ぶ掃討作戦により、
韓国側は軍人、警察官、民間人で、計68人が死亡し、
北朝鮮工作員は、29人が射殺され、1人が自爆し、
1人が逮捕されました。
逮捕されたのは、27歳の『金新朝』少尉で、
「軍事独裁を敷く韓国大統領『朴正煕』を、
殺害するために、命令を受けて来た。
殺害に成功すれば、
韓国民衆は、必ず労働者革命を起こし、
北朝鮮に統一される。と言われてきた。」と言いました。
『金新朝』は、その後、釈放され、
現在は、ソウル市内の教会で牧師となりました。
そして、
『朴正煕』は、北朝鮮へ報復攻撃をしようとしましたが、
アメリカは、
北朝鮮と同盟していたソ連と、
戦争になる可能性もあり、
ベトナム戦争で、手いっぱいで、
余裕がなかったので、許しませんでした。
そのため、『朴正煕』は、
「われわれは日夜、このようにやられてばかりいるのか。
何か報復する方法が方法はないのか。」と言いました。
そして、
1968年4月、
大韓民国中央情報部長『金炯旭』が中心となり、
秘密裏に『金日成』の暗殺計画を進め、
身体能力などが優れた先鋭31人が選ばれ、
結成された年月から名付けられた、
「684部隊」が、結成されました。
ちなみに、『金炯旭』は、
後日、『朴正煕』により、暗殺されることになります。
その話は後日…。(続く)
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