朝鮮半島情勢(7)-朝鮮戦争(4)
- 2020/01/23
- 05:05
アメリカは、無差別の空爆を行いました。
当時のアメリカ空軍パイロットの『ロバート・ヴィージー』は、
「民間人の犠牲は、常に頭の片隅にありました。
しかし、これが正しいことだと信じていたのです。
我々は韓国、
そして、世界の民主主義を守っているのだ。」と、
自分に言い聞かせ、
72回の出撃で数百発の爆弾を、投下したそうです。
ちなみに、朝鮮戦争では、
太平洋戦争で日本に投下された爆弾の約4倍の、
約67万トンが投下されていたそうです。
カーチス・ルメイ司令官は、
「我々は、約3年間で、朝鮮半島の全ての都市を焼き尽くし、
人口の約2割を犠牲にした。
しかし、共産主義陣営を封じ込めるためには、
激しい空爆も正当化される。」と言いました。
さらにアメリカは、
原爆実験の続きをしたかったので、
原子爆弾の使用も検討していたそうです。
原爆投下の計画案では、北京、大連など、
共産主義陣営の26カ所を、
原爆投下の目標に挙げていましたが、
ソ連が、原爆を持っているので、
反撃を恐れて、中止したそうです。
そして、
『金日成(キム・イルソン)』は、
アメリカの空爆と核の脅威にさらされ、
委縮したので、『毛沢東』に、休戦を提案したそうです。
しかし、『毛沢東』は、
自らのメンツを重んじて、
「『金日成(キム・イルソン)』同志よ!
休戦は、敗戦につながる一歩だ。
我々は、戦争のおかげで鍛えられ、
アメリカ帝国主義と戦う貴重な経験を、
得ているではないか。」と言って、
休戦を許しませんでした。
『金日成(金成柱)(キム・イルソン)』は、
『ヨシフ・ヴィッサリオノヴィチ・スターリン』にも、
休戦を依頼したのですが、
「我々は中国の代表団とこの問題を討議し、
休戦には応じないという結論に達した。以上だ。」と言って、
取り合われることはなかったそうです。(続く)
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