『西竹一(バロン西)』男爵と愛馬『ウラヌス』(7)
- 2020/01/02
- 05:05
その瞬間、会場から、どよめきが起こりました。
しかし、『西竹一(バロン西)』男爵と『ウラヌス』は、
素早く反転し、再び第10障害物に、向かいました。
すると、『ウラヌス』は、腰を右にひねり、
横木との間に、十分な余裕を残して、
第10障害物を飛び越えました。

そして、残りの障害物を、問題なくクリアーして、
完走しました。減点は、8でした。
ゴールインすると、観衆は総立ちとなり、
スタンディングオベーションが、起きたそうです。
そして、
最後12番のスウェーデンの『ハルベルグ』大尉は、
完走しましたが、失敗が多く、
タイムオーバーで、50点の減点でした。
そして、熱戦が終わりました。
完走したのは、出場した11選手中、5選手でした。
慎重な審査の後、
第1位は、
「バロン タケイチ ニシ」と発表されました。
すると、
アメリカ地元選手が敗れたにもかかわらず、
『西竹一(バロン西)』男爵の走りが、素晴らしかったので、
スタンディングオベーションが、起きたそうです。
この時、取った金メダルは、
オリンピックの馬術で、日本人選手が、
獲得した唯一の金メダルで、
その後、現在まで、
オリンピックの馬術で、日本人選手は、
金メダルを、獲得してないそうです。
ちなみに、
現在、馬術競技の世界では、
ドイツが、圧倒的な強さを誇っているそうです。
金メダルが決まった瞬間、
『西竹一(バロン西)』男爵は、
ロサンゼルスオリンピック馬術役員で、
「馬の神様」と称された
馬術家『遊佐幸平』騎兵大佐の所に走り寄り、
固く握手をしました。
2人の目には、光るものがありました。
ちなみに順位は、2位、『チェンバレン』少佐、
3位『ローゼン』中尉だったそうです。
そして、日本国旗がメインポールに上がり、
満場起立する中、
500人のバンドが奏でる「君が代」が、
響きわたりました。(続く)


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