FC2ブログ

記事一覧

エベレストで聞いた不思議な声(2)

『三浦豪太』さんは、

医者ではありませんが、

順天堂大学で、
「高所登山家における
ヘムオキシゲナーゼ1の発現解析」という論文で、

医学博士を取得した位なので、医学には詳しいそうです。

そのため、『三浦豪太』さんは、
『三浦雄一郎』さんが、心臓を悪くしてから、
心拍数に乱れがないか、
不整脈がないか、などを常にモニターして、

一緒に登山し、
万が一の対応にあたり、サポートしてきました。

『三浦豪太』さんは、
自分の血中酸素濃度が、低い事に気が付きました。

酸素を吸えば治るのだろうと思い、
酸素を吸いながら寝たそうです。

朝起きると、落ち着いたので、
『三浦雄一郎』さんと登山を開始したのですが、
一生懸命歩いても、遅れがちになったそうです。

『三浦雄一郎』さんは、何度も止まって、
『三浦豪太』さんが、来るのを待ったそうです。

『三浦豪太』さんは、呼吸が苦しくなり、
息を深く吸い込むと肺が痛かったので、
毎分2Lの酸素を、4Lに上げようとしたら、

後頭部から背中、両手、両足まで冷たくなり、
そして、めまいを感じ、
近くにあった岩に、倒れこむように座り込んだそうです。

その時、スタッフから、
無線の周波数など、
簡単なことを聞かれたのですが、

普段なら、
スラスラと答えられるのですが、

頭が回らなくなり、
分からなくなっていました。

そのため、
『三浦豪太』さんは、高所の影響で、

毛細血管から体液が滲み出て、
脳内に溜まって脳を圧迫し、

判断力や意識に影響し、
緊急に対処しなければ死に至る、
低酸素による脳浮腫が、
起きていると考えました。

すると、左側後方から、
日本語で、低い男性の声で、
「早く降りろ!」という声が聞こえてきました。

『三浦豪太』さんは、近くにいるシェルパは、
日本語が話せないのだが?と不思議に思ったそうです。

そして、『三浦豪太』さんは、
意識が遠のき、手足の感覚がなく、
しびれがあり、足に力が入らなくなったので、

2人のシェルパに抱えられ、
基地のあるサウスコルに、
下山する事にしました。

ちなみに、
サウスコルより上は、
酸素の薄さが人間の生存に影響を及ぼすので、
デスゾーンと呼ばれているそうです。

『三浦豪太』さんは、
先月生まれたばかりの
自分の子供の写真を持っていたので、

それを握り締め、

生きて戻って、
子供の顔を直接見たい!と、
意識を集中したそうです。

そして、男が左側後方から、日本語で、
何度も、「早く降りろ!足を前に出せ!」と、
言ってきたので、

『三浦豪太』さんは、声のする左側を見ようとすると、
男性は、後ろに行ったそうです。

何度も振り向いたので、
その都度、シェルパが、
「どうかしましたか?」と聞いてきたそうです。

『三浦豪太』さんは、
「なんでもない。」と何度も言ったそうです。

『三浦豪太』さんは、手足に力が入らず、
何度も、転びそうになったそうです。

その時、
「ここで、転んだら、一気に滑り落ちるだろう。
そうなればバラバラになるだろうな。

そう言えば、父は、エベレストのサウスコルの8千mから、
スキーで滑って、ギネスブックに掲載されたな…。

スキーで滑った時、
何を考えていたのか?」と思いながら、歩いていました。

すると、左にいる見えない男は、

「何も考えるな。
落ちれば、バラバラになるぞ!」と、
大きな声で、言ってきました。

『三浦豪太』さんは、呼吸が苦しくて、
時々休んでいいると、

見えない男は、
「休むな!早く降りろ!」と、
命令口調で、言ってきました。

そして、
左側から、男は、
「注射しろ、注射!
ザックに入っているステロイドを使え。」と言ってきたそうです。

言われるままに、ザックに入っている、
脳浮腫に利くステロイドを、筋注したそうです。

5分位で、ゆっくり手足の感覚が戻り、
しびれも薄れ、意識もはっきりしてきたそうです。

そして、毎分4Lの酸素を吸っているのに、
酸素濃度は、異常に低かったそうです。

そのため、
衛星携帯電話で日本の事務所で待機している
小林医師に、指示を仰いだそうです。

小林医師は、
「ステロイドを注射したのは、正しい判断です。
それと、
すぐに、高度を下げて、ステロイドを、
2時間後に注射する事。」と言ったそうです。

そして、サウスコルに、到着すると、
男の声の気配がまったく無くなったそうです。

『三浦豪太』さんは、周囲を見回しましたが、
シェルパがいるだけでした。

『三浦豪太』さんは、
よく高所で遭難した人が幻覚や幻聴を経験するという、
幻覚上の人物がかもしれないと思ったそうです。

そして、下山すると、周囲の酸素が多くなり、
自力で歩けるくらいになり、

楽になると、

「もしかしたら、諦めなければ、
山頂へ向かって頑張れたのではないか?

父がこれから、エベレストを登頂しようとしているのに、
自分はサポートをせず逃げたのではないか?

これまで、この登頂の為に何年もかけて準備をしていたのに、
無駄になったのでは?」と、
激しい後悔の念におそわれたそうです。

でも、
8000m以上で脳浮腫になった人のほとんどが、
判断の遅れと処置の遅れで、
悲惨な結果に終わっているので、

スタッフは、
回復してよかったと喜んだそうです。

『三浦豪太』さんは、
右足、右手に違和感があり、
横になり寝ようとすると、
肺がゴボゴボと鳴るので、

ベースキャンプにいるにいる医師と、
無線で交信し、診断してもらったそうです。

そして、
肺の血管の血圧を下げる薬を、
常備薬で持っていたので、

投与して、
横にならずに座った状態で、
安静を保っていると、
状態が安定したそうです。

そして、
父『三浦雄一郎』さんのエベレスト登頂成功を、
無線で聞いたそうです。

『三浦豪太』さんは、
今回の事で、高山病、脳浮腫、肺水腫というのは、
急激に発症して、急激に容態は悪化する事を、
今回、体験したので、気を引き締めたそうです。

ちなみに、現在、エベレスト登山の死亡率は、
約9%だそうです。



関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

ランキング

詳しくは分かりませんが、下のマークを、

ランキング

クリックすると、点が入るらしい

ジャンルランキング

カテゴリ

鳥 (2)
魚 (5)

プロフィール

ムーミン

Author:ムーミン
生まれは、福岡、
育ちは、大阪、
現在、秋田市で、
動物病院を開院。

長年、
水族館、動物園で、
獣医師として勤務していました。

短期間ですが、
犬猫行政、
食品衛生業務も
しました。

その後、
長年、
東北、沖縄の
動物病院で勤務しました。

短期間ですが、
オーストラリアなど
海外の複数の動物園や水族館で、
研修した事があります。
詳しくは、
別のブログ「あっちこっち雑記」で。

祖先は、醍醐源氏の末裔で、
福岡県八女市黒木の
猫尾城の城主を
していました。
詳しくは動物病院HPで。

学生時代、
生物学と歴史は好きでした。

高校時代、
試験の時は、
事前に、関連事項まで詳しく調べて、

特に歴史の時は、
現地調査までする事があったので、

筆記試験の時は

関連事項まで、詳細に書くと、

テスト用紙の回答欄のスペースでは、

ものすごく不足したので、

裏まで書いても不足した時には、

2枚目の白紙をもらい、
ぎりぎりまで書いていました。

そのため、高校の時は、
歴史や生物のテスト用紙が配られる時、
あらかじめ、
白紙が、2枚配られるようになりました。

先祖は笛が得意で、
後白河法皇、後鳥羽天皇に、
褒められた事があります。

自分も、子供の頃、
ピアノを習っていたので、
音楽が好きです。

水族館、動物園勤務時代、
野生動物は、
殺気を感じると、
逃げるので、
殺気を感じさせない為、
歌いながら、
治療していたので、
歌が得意になりました。

尚、話し言葉や細かい所などは、
意訳の場合もあります。

リンクはフリーです。

検索フォーム

月別アーカイブ