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トイレの神様(2)

トイレの神様は、
沖縄(ウチナー)だけではなく、

有名ではありませんが、
沖縄以外の都道府県(ナイチャー)にもいます。

日本の国土と数多くの神様を産んだ『イザナミ』が死んだ時、

排泄された大便から生まれたのが、

土の神『波邇夜須比古』と土の神『波邇夜須比売』の2人の神様で、

排泄された尿から生まれたのが、

水の神『和久産巣日』と穀物の神『弥都波能売』の2人の神様です。

アイヌ神話では、
『ルコロカムイ』、『ミンダルカムイ(神の遊ぶ庭)』が、
トイレの神様として、有名です。

アイヌのトイレの神様は、
盲目で人に見られるのを嫌うので、
トイレに入る前に、合図として、
咳払いしなくてはいけないそうです。

アイヌの社会では、沖縄と同じく、
何か急病人など出た場合は、
トイレの神様に祈るそうです。

ちなみに、

アイヌは、
新生児を、泣声から「アイアイ」と言いますが、

よい名前をもつと悪霊のとりこになるから、
「テーネプ・テンネプ(汚物まみれ)」とも言うそうです。

そして、2歳以上では、「ポンション(小さなうんこ)」、

4歳から5歳までは、「ションタク(うんこのかたまり)」と、
言うそうです。

仏教で、トイレの神様で有名なのは、
炎の神『烏枢沙摩明王(烏枢瑟摩明王)(烏瑟沙摩明王)
(烏芻沙摩明王)(烏蒭沙摩明王)(不浄潔金剛)(火頭金剛)』。

臭さに弱いとされていた仏様が、
便の山で築いた城に幽閉されたことがあるのですが、
その時ウンチを全て喰らい尽くし、
見事仏様を救出したため、守護者に任命されたそうです。

別の話もあり、
著作家『小林正観』によると、

ある時、
7人の神様が、早く着いた順に、
家の神様の担当を決める事になりました。

7人の神様は、
少しでも居心地のよい場所をとるために、
いっせいに走り出したそうです。

1番早くゴールした神様は、
広くて見栄えのよい応接間の担当になりました。

2番目に着いた神様は、
たくさん人が訪れる玄関の担当になりました。

3番目に着いた神様は、
人々が、楽しむ居間の担当になりました。

4番目に着いた神様は、
静かな寝室の担当になりました。

5番目に着いた神様は、
美味しい食べ物のある台所の担当になりました。

6番目に着いた神様は、
疲れをいやすお風呂の担当になりました。

最後に着いた7番目の神様は、
トイレの担当になりました。

しかし、人々にとって一番いい神様は、
トイレの神様と言われています。

実は、
1番目の神様は何も持たず、手ぶらで走りました。
2番目の神様は小さな紙袋で、
3番目の神様は小さなバッグ、
4番目の神様は小さなリュック、
5番目の神様は中くらいのリュック、
6番目の神様は、大きく膨らんだリュック。

そして、7番目の神様は、
裕福にしてあげようと、金銀財宝がつまった
ものすごく大きなリュックを背負って来たので、
時間が、かかったそうです。

その、気配りをしてくれる7番目の神様が、
『烏枢沙摩明王』だそうです。

『烏枢沙摩明王』は、
不潔な場所であり怨霊の侵入箇所でもあった便所、
心の浄化、あらゆる現実的な不浄など、
この世の一切の汚れを、
炎の功徳によって、清浄な場所に変えるそうです。

「オンクロダノウ ウンジャクソワカ、
オンクロダノウ ウンジャクソワカ」と唱えながら、
トイレ掃除をすると、
『烏枢沙摩明王』は、大喜びして、
その人を豊かにしてあげようと、
張り切るそうです。

ちなみに、
どこの国のトイレの神様も、
トイレを掃除すると、
大喜びするそうです。

石川県などの地では、
便所を造る時、
男女一組の紙人形を、
おはぎや赤飯や紅白の餅を、
半紙に包み、水引をひいてお供え物として、
基礎の部分に埋めて、魔除けとしたそうです。

「便所を綺麗にすると、
美しい子が生まれる。」、
「便所を軽く考えると、
便所の神様が怒り病気になる。」と、
言い伝えられていたり、
排便の様子がお産の様子に似ているので、
臨月に便所にお参りをして、
お産が軽くすむように祈願する事もあるそうです。

また、
生まれて間もない新生児は、
あの世かこの世のものかが、
判断がつかない未成熟な存在なので、

福島県南部などでは、

「赤子の便所まいり」と言って、

家族や産婆が、

生後7日目頃の新生児を、
便所に連れて行き、
便所神に米や御神酒をお供えして、
この世のものとして安定した存在にし、
健やかに成長するよう祈る風習があったそうです。

長野県佐久地方では、

「雪隠参り」と言って、
美人になるとか、
しっかりした子になるという言い伝えから、

新生児は、家族や産婆に抱かれて、
近隣3軒の便所へ、
饌米を持ってお参りに行くそうです。

栃木県下都郡壬生町の「雪隠参り」では、

生後7日目頃の新生児を、
便所に連れて行き、

麻の茎の箸で、
便を舐めさせるふりをさせるそうです。

ちなみに、
トイレには、神様だけではなく、
妖怪もいます。

妖怪『加牟波理入道』は、
旧暦大晦日の夜に、
トイレで屈んでいると、
窓の外から中の様子を覗き込むそうです。

そして、冷たい息をかけたり、
お尻を触ったりして、便秘にするそうです。

旧暦大晦日の夜に、
出てくるのは、新しい年を迎えるに当って、
前年の穢れを、残していないかを監視、
警告するそうです。

しかし、『加牟波理入道』を見てすぐに、
「加牟波理入道ホトトギス」と3回唱えると、

その後、
『加牟波理入道』は、
1年間だけ、出なくなるので、
その間、便秘から解放されるそうです。

ちなみに、
トイレの神様は、日本だけではなく、
世界にもいます。(続く)



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プロフィール

ムーミン

Author:ムーミン
生まれは、福岡、
育ちは、大阪、
現在、秋田市で、
動物病院を開院。

長年、
水族館、動物園で、
獣医師として勤務していました。

短期間ですが、
犬猫行政、
食品衛生業務も
しました。

その後、
長年、
東北、沖縄の
動物病院で勤務しました。

短期間ですが、
オーストラリアなど
海外の複数の動物園や水族館で、
研修した事があります。
詳しくは、
別のブログ「あっちこっち雑記」で。

祖先は、醍醐源氏の末裔で、
福岡県八女市黒木の
猫尾城の城主を
していました。
詳しくは動物病院HPで。

学生時代、
生物学と歴史は好きでした。

高校時代、
試験の時は、
事前に、関連事項まで詳しく調べて、

特に歴史の時は、
現地調査までする事があったので、

筆記試験の時は

関連事項まで、詳細に書くと、

テスト用紙の回答欄のスペースでは、

ものすごく不足したので、

裏まで書いても不足した時には、

2枚目の白紙をもらい、
ぎりぎりまで書いていました。

そのため、高校の時は、
歴史や生物のテスト用紙が配られる時、
あらかじめ、
白紙が、2枚配られるようになりました。

先祖は笛が得意で、
後白河法皇、後鳥羽天皇に、
褒められた事があります。

自分も、子供の頃、
ピアノを習っていたので、
音楽が好きです。

水族館、動物園勤務時代、
野生動物は、
殺気を感じると、
逃げるので、
殺気を感じさせない為、
歌いながら、
治療していたので、
歌が得意になりました。

尚、話し言葉や細かい所などは、
意訳の場合もあります。

リンクはフリーです。

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