神隠し（4）

１５９３年１０月２４日、
スペインの兵士『Gil Pérez』が、
メキシコのメキシコシティの中心にあるソカロ（中央広場）に、
突然現れたそうです。

『Gil Pérez』は、
マニラの官邸の衛兵の制服を着ていたので、
取り調べがあったそうです。

『Gil Pérez』は、
「フィリピン総督領マニラの総督官邸を、
警備していたが、
めまいと疲れを感じたので、
壁によりかかり、目を閉じて、
少しの間休息して、

数秒後に目を開くと、
見覚えのないここにいた。」と言いましたが、
メキシコの人たちは、誰も信用せず、
嘘を言っていると思っていたそうです。

そのため、
捜査員は、「瞬間移動を証明しろ。」と言いました。

『Gil Pérez』は、

しばらく考えてから、
「そういえば、
自分が瞬間移動する少し前に、
フィリピン総督『Gomez Perez Dasmariñas』が、
殺されました。」と言いました。

ちなみに、
『Gomez Perez Dasmariñas』は、
『豊臣秀吉』と友好関係があったそうです。

当時は、ＴＶやラジオ、インターネットもなかったので、
メキシコでは、暗殺された事を知っている人は、
誰も知りませんでした。

メキシコ政府は、『Gil Pérez』を、脱走兵とみなし、
悪魔のしもべであるという嫌疑で、投獄したそうです。

その数か月後、『Gomez Perez Dasmariñas』死亡のニュースが、
フィリピンから来た船で、本当という事が分かり、

乗客に、『Gil Pérez』の知り合いがいて、
『Gomez Perez Dasmariñas』が死亡した翌日に、

フィリピンで、
『Gil Pérez』を見たと、証言したそうです。

その後、『Gil Pérez』は、
釈放されそうです。