神隠し(1)
- 2019/12/05
- 05:05
不思議な話を、沢山聞きました。
沖縄では、
人が神隠しにあったように、突然いなくなることを、
「ムヌにもたれる。」と言うそうです。
ムヌは、正体不明の妖怪ですが、
ムヌが乗り移ると、
夢遊病のような状態になるそうです。
沖縄では各地域で、
ムヌは、シキ、ムン、シチ、チキ、
ヒキ、ヒチー、シチマジムン、
ヒチマジムンと呼ばれています。
山の中で、
黒い煙が出て、それが人の体の中にはいると、
1-2週間、迷子になる事があるそうです。
そのような時は、
道の地面の草木にしがみつき、
明け方鶏が鳴くのを待つと良いそうです。
待っている間、
ムヌが出現する事があるそうです。
ムヌは、
「赤飯と白飯のどちらが良いか?」と聞いて来るそうです。
その時は、そのご飯を美味しく食べるのですが、
実は、
赤飯は赤土、白飯は波飛沫だそうです。
その為、
ムヌから解放された人は、
赤土や波飛沫で、口の周りが、
赤かったり白かったりするそうです。
ある時、沖縄で、数人の女性が仕事を終え、
家路に向かっていると、
突然、1人の女性が、走り出しました。
女性は、木々を飛びながら、
すごい速度で、移動したそうです。
その様子は、仕事仲間の女性だけではなく、
農作業していた人々も見たそうです。
女性は、ムヌに捕まったと思い、
木にしがみつき助かったそうです。
女性の話によると、歩いていると、
いきなり後ろから、
何者かに抱きかかえられたそうです。
そのまますごいスピードで移動しましたが、
5日後、解放されたそうです。
体は、赤土まみれで、
また、口の中には、赤土入っていたそうです。
その間の記憶は、なかったそうです。
夜道を歩く時に、
クシやフルイを持っていると、
狙われる事が多いそうです。
対策として、
男ならふんどしを鉢巻として、
女なら腰巻を頭にかぶれば、良いそうです。(続く)
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