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『高橋コウ』の不思議な体験談(2)

突然、2人の目の前に、
ボロボロの服を着て、
蔦を腰に巻いたおかっぱ頭の老婆が現れたそうです。

老婆に驚いて、2人がじっとしていると、

老婆は、しゃがれた声で、
「今から、どこに行くつもりなのか?
峠から向こうには行ってはいけない。
今晩は、遅いから、自分の家に泊まっていけ。」と言いました。

2人は、
案内されて、家に行くと、
それは、山の中腹に掘った洞窟でした。

洞窟の中は、家財道具らしいものは何もなく、
炉と手製らしい土鍋があり、

土鍋の中は、トウモロコシと何かの肉が入っていました。

老婆は、なまりがひどく、
半分ほどしか、理解できませんでしたが、

茶碗や皿は、無いので、鍋から、棒を渡すので、
それで食えと言っているようでした。

2人は、驚いて、老婆の姿を見つめていたそうです。

そして、老婆は、

「翌朝になったら、峠から戻ってくれ。

この奥に行くと、必ず災難が起きる。

以前、
行方不明になった人を探しに、
多くの人が来た事がある。

私は、危ないので行かないよう止めたのに、
忠告を聞かずに行ってしまった。

翌日、心配になり、確認しに行くと、
全員が、死体となって、動物の餌になっていた。

何年も前、
私の旦那様は、この奥から戻って来ない。

私は、それから、ずっとここにいる。

悪いことは決して言わないから、

この先は、行かないように。」と言ったそうです。

翌朝、『高橋コウ』たち2人は、老婆に感謝して、
「忠告に従って、今から帰ります。」と言って、
洞窟を出ました。

そして、2人は無言で、来た道を、
忠告に従い、ゆっくり歩きながら戻っていました。

しばらくすると、黙っていた息子は、

「人工衛星のとび交うご時世に、
婆さんの言うような馬鹿なことがあってたまるか!

何があるか自分の目で確かめてやる!」と言いました。

『高橋コウ』も同じで、
ますます正体を突きとめたいという気持が高まりました。

そして、2人は、話し合いをし、
田代峠の奥に行って、
真相を確かめようという事になりました。

しかし、
道が無いので、息子は、羅針盤で、方向を確かめながら、
先の見えない藪をかき分け、汗だくになりながら、先を急ぎました。

すると、息子が、
「前の方が変な色に変わってきた!」と言いました。

『高橋コウ』が見ると、

緑色のガスが、勢いよく向かって来ていました。

『高橋コウ』は、幼き時から、山に親しんでいたので、

山を知り尽くしているつもりでしたが、

このような緑色のガスを、見た事がありませんでした。

『高橋コウ』は、
これが、正体なのか?と驚いて、
止まろうと思いましたが、

足は、自分の意志とは正反対に、
ガスの方に進んでいきました。

ちなみに、個人だけの経験では、
全て知っているようでも、
全てを知っているとは、言えません。

実は、色のついた空気と言うのは、
全くないと言う訳ではありません。(続く)
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プロフィール

ムーミン

Author:ムーミン
生まれは、福岡、
育ちは、大阪、
現在、秋田市で、
動物病院を開院。

長年、
水族館、動物園で、
獣医師として勤務していました。

短期間ですが、
犬猫行政、
食品衛生業務も
しました。

その後、
長年、
東北、沖縄の
動物病院で勤務しました。

短期間ですが、
オーストラリアなど
海外の複数の動物園や水族館で、
研修した事があります。
詳しくは、
別のブログ「あっちこっち雑記」で。

祖先は、醍醐源氏の末裔で、
福岡県八女市黒木の
猫尾城の城主を
していました。
詳しくは動物病院HPで。

学生時代、
生物学と歴史は好きでした。

高校時代、
試験の時は、
事前に、関連事項まで詳しく調べて、

特に歴史の時は、
現地調査までする事があったので、

筆記試験の時は

関連事項まで、詳細に書くと、

テスト用紙の回答欄のスペースでは、

ものすごく不足したので、

裏まで書いても不足した時には、

2枚目の白紙をもらい、
ぎりぎりまで書いていました。

そのため、高校の時は、
歴史や生物のテスト用紙が配られる時、
あらかじめ、
白紙が、2枚配られるようになりました。

先祖が笛が得意だったのと、
子供の頃、
ピアノを習っていたので、
音楽が好きです。

水族館、動物園勤務時代、
野生動物は、
殺気を感じると、
逃げるので、
殺気を感じさせない為、
歌いながら、
治療していたので、
歌が得意になりました。

尚、話し言葉や細かい所などは、
意訳の場合もあります。

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