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『高橋コウ』の不思議な体験談(1)

1979年の「婦人公論」に、
『高橋邦安』が、妻『高橋コウ』から聞いた体験談が、
記載されました。

『高橋コウ』の住んでいる山形県最上町は、
山間部の集落で、山に囲まれた山里です。

『高橋コウ』と『高橋邦安』夫妻は、山菜採りが好きで、
何度も山に入り、山をくまなく歩き回っていていました。

しかし、
山形県最上郡最上町と
宮城県加美郡加美町にまたがる
標高550mの田代峠から更に入った山奥は、

古来から、行った者は、行方不明、発狂、死亡など、
酷い災難が起こると言われ、
行くことは、タブー視されてきました。

実際に、
第二次世界大戦の末期に、海軍所属の飛行機が、
田代峠奥地の上空で、空中爆発して墜落した事件がありました。

捜索に出向いた現職警察官と数名の消防団員達は、
制止を振り切って入山しましたが、消息を絶ち、
救援に赴いた少数の海軍兵士も行方不明になったそうです。

元教員だった『高橋コウ』は、

真相を確かめるためと、山菜採りのため、
田代峠から更に入った山奥に行くことにしました。

夫の『高橋邦安』を誘いましたが、体調が良くないので、
行けないと断られました。

でも、
『高橋コウ』は、どうしても行きたかったので、
独身で会社勤めの息子に相談すると、

「お母さん、それだけは止めたほうがよいと思うよ。

何百年も人間が入っていない場所だから、
ゼンマイとか山菜は一杯採れると思うけど、

禁制を破って入り後、
気ちがいになったり、死にたくないし。」と反対しました。

すると、『高橋コウ』は、

「縁起かつぐとは、
今どきの若い者にしては、珍しいねえ。

それなら、自分1人で行くから。」と言いました。

すると、息子は、母を心配し、

「分かった。

田代峠の近くまでは車で案内するよ。

でも、近づいて眺めるだけ。

それ以上は、
山に入らない約束をすれば、
一緒に行ってもよいよ。」と言いました。

息子は、会社から休暇をもらい、
『高橋コウ』は、5月10日の晴れた日に、
田代峠に向かいました。

舗装道るが終わり、
未舗装の道を車になり、屋敷台という集落で、
道路は終わりました。

そのため、
駐車させてほしいと1軒の家を訪れました。

すると、愛想の良い年配の男性が出て来て、
「いつまでも置いても、良いよ。」と言いました。

『高橋コウ』は、その男性に、
田代峠から奥の山の地理を尋ねると、

男性は、急に険しい顔つきになって、

「地元の者でさえ、峠から奥には、足を入れない。

止めた方がよいと思う。

一歩でも踏み込むと、
得体の知れないものがあって、
必ず災難が振りかかってくる。

自分が知っているだけで、
何人も命を落とした。

あそこだけは、行っては、いけない。

山菜採りなら、この近辺だけに、
しておきなさい。

山菜採りに予備の食糧がいるでしょう。」と言って、

『高橋コウ』に、沢山のくん製肉を、渡しました。

しかし、男性の家を離れた後、
『高橋コウ』が、
どんどん田代峠の奥に進むので、
母が心配だったので、

仕方なく息子は、「早く戻ろう!」と言いながらも、
後をついて行きました。

藪が深く、いつの間にか、日が暮れてきました。

今夜は、野宿か?と思っていると…、(続く)
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プロフィール

ムーミン

Author:ムーミン
生まれは、福岡、
育ちは、大阪、
現在、秋田市で、
動物病院を開院。

長年、
水族館、動物園で、
獣医師として勤務していました。

短期間ですが、
犬猫行政、
食品衛生業務も
しました。

その後、
長年、
東北、沖縄の
動物病院で勤務しました。

短期間ですが、
オーストラリアなど
海外の複数の動物園や水族館で、
研修した事があります。
詳しくは、
別のブログ「あっちこっち雑記」で。

祖先は、醍醐源氏の末裔で、
福岡県八女市黒木の
猫尾城の城主を
していました。
詳しくは動物病院HPで。

学生時代、
生物学と歴史は好きでした。

高校時代、
試験の時は、
事前に、関連事項まで詳しく調べて、

特に歴史の時は、
現地調査までする事があったので、

筆記試験の時は

関連事項まで、詳細に書くと、

テスト用紙の回答欄のスペースでは、

ものすごく不足したので、

裏まで書いても不足した時には、

2枚目の白紙をもらい、
ぎりぎりまで書いていました。

そのため、高校の時は、
歴史や生物のテスト用紙が配られる時、
あらかじめ、
白紙が、2枚配られるようになりました。

先祖が笛が得意だったのと、
子供の頃、
ピアノを習っていたので、
音楽が好きです。

水族館、動物園勤務時代、
野生動物は、
殺気を感じると、
逃げるので、
殺気を感じさせない為、
歌いながら、
治療していたので、
歌が得意になりました。

尚、話し言葉や細かい所などは、
意訳の場合もあります。

リンクはフリーです。

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