マッターホルンで見た不思議な十字架(5)
- 2019/08/01
- 05:05
2番目に経験不足の『ダグラス・ロバート・ハドウ』、
3番目に『チャールズ・ハドソン』牧師、
4番目に『フランシス・ダグラス』卿、
5番目にガイド『ペーター・タウクヴァルター・シニア』、
6番目に『エドワード・ウィンパー』、
最後にガイド『ペーター・タウクヴァルダー・ジュニア』の順番で、
ロープを繋ぎ、下山することにしました。
そして、
『エドワード・ウィンパー』が、
山頂でスケッチをしている間に一行は、
下山の準備をしていました。
そして、あとは、『エドワード・ウィンパー』が列に入って、
最後のロープを結べば、出発できる状態となりました。
最後に『エドワード・ウィンパー』は、
一同の名前を書いた紙片を瓶に入れ、頂上に残しました。
しかし、時間が掛かっていたので、
『エドワード・ウィンパー』と
『ペーター・タウクヴァルダー・ジュニア』以外の仲間は、
待ちきれず、下山を開始していました。
『エドワード・ウィンパー』は、慌ててロープで結び、
仲間に追いつきました。
そして、危険な場所では全員が一斉に動くのではなく、
1人ずつ動き、
ロープで、つながった他の者は、
岩にしがみついたり、
ロープを岩に巻きつけるなどして、
安全を確保しながら下山していました。
しかし、
難所とされる山頂のくぼんだ部分にさしかかった時、
最も登山経験の浅かった『ダグラス・ハドウ』が、
足を滑らせて落下し、
『ミシェル・クロ』にぶつかり、跳ね飛ばしました。
次の瞬間、
ロープをつないでいた『チャールズ・ハドソン』牧師と
『フランシス・ダグラス』卿も、つられて落下しました。
『エドワード・ウィンバー』は、
ロープの衝撃を感じましたが、岩場にしっかりつかまりました。
すると、
『フランシス・ダグラス』卿と『ペーター・タウクヴァルター・シニア』の間で、
ロープが切れ、

『フランシス・ダグラス』卿ら4人は落下していきました。

『エドワード・ウィンパー』の挿絵
そして、(続く)
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