マッターホルンで見た不思議な十字架(4)
- 2019/07/25
- 05:05
突き出した台地、約3300m地点まで登り、
テントで野営したそうです。
そして、
7月14日、午前3時40分の夜明け前から、
ヘルンリ尾根沿いに登りはじめました。
6時20分に、約3900m地点で、30分休憩し、
9時55分には、約4250mに到達し、50分休憩したそうです。
垂直に見える場所の最大の難所の岩壁を登ると、
その後は、なだらかだったそうです。
1865年7月14日午後1時40分、
ついに、
難攻不落と言われたマッターホルンの山頂に、到着したので、
両腕を上方に向けて、喜び合いました。

そして、山頂周囲を歩き、
自分たち以外の足跡が無いことを確認してから、
万歳を叫んだそうです。
そして、イタリア側の斜面を見下ろすと、
約200m下に、
登坂途中の『ジャン・アントワーヌ・カレル』らを、
見つけました。
『エドワード・ウィンパー』は、
大声で万歳を叫び、
危険な行為でしたが、
興奮状態だったのと仕返しを兼ねて、
小石を投げて、自分たちの勝利を伝えたそうです。
そのため、『ジャン・アントワーヌ・カレル』らは、
初登頂に負けたことを知り、引き返したそうです。
ちなみに、
その後『ジャン・アントワーヌ・カレル』らは、再び挑戦し、
3日後に、登頂に成功したそうです。
『エドワード・ウィンパー』たち7人は、
1時間位、成功の余韻に慕った後、下山することにしました。
後日、その時のことを、『エドワード・ウィンパー』は、
「輝かしき生涯を圧縮したような1時間だった。」と回想しています。(続く)
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