マタギから聞いた話(7)-鳥海山(大物忌神)
- 2019/02/03
- 05:05
シカリのSさん親子から聞いた話を続けます。
鳥海山に伝わる古書には、
「東北の空に大蛇が、2つ飛びゆき
鳥海の嶺に、下降した。」と書かれています。
その昔、秋田と山形に跨がる「鳥海山(大物忌神)」は、
国家を守り、穢れを清める神と考えられていました。
鳥海山は火山ですが、
噴火は大物忌神の怒りであると考えられたので、
噴火の度、神階が授けられたので、
正五位下から始まり、正二位まですすんだそうです。
871年におきた鳥海山の噴火について、
平安時代に編纂された「日本三代実録」の中で、
出羽国司は、
「出羽の名神に祈祷したが、後の報祭を怠り、
また墓の骸骨が山水を汚しているため怒りを発して山が焼け、
この様な災異が起こった。
山中より流れ出る河は青黒く色付いて泥水が溢れ、
耐え難いほどの臭気が充満している。
死んだ魚で河は塞がり、
約30mの大蛇が2匹が相連なって、
海へ流れていった。
それに伴う小蛇は数知れず。」と大蛇の報告をしています。
ちなみに、現在でも、鳥海山では、
何故か?8月に、大蛇を見たり、大蛇の通った跡を、
見る事が多いそうです。
そのため、鳥海山周辺住民は、
大蛇がいると信じている人が多いそうです。
YOU TUBEで動画が、見れます。
ちなみに、大型の蛇の全長は、
麻酔をかけたり死亡でないと、
大蛇の力がすごいので、
まっすぐに伸ばして全長を測定することは、
かなり困難です。
インドネシアの動物公園で、
約15mのアミメニシキヘビが、
飼育されていると言われていいましたが、
実際の長さは、約6.5mだったそうです。
ちなみに、
大森山動物園勤務の時、上野動物園から寄贈された、
2-3m位のアミメニシキヘビが、2匹いました。
元々、アミメニシキヘビの視力は、弱いのに、
1匹は完全に失明していました。
アミメニシキヘビの唇のところにのくぼみには、
熱を感知して、
赤外線でモノをとらえることが出来るピット器官があります。
生き餌を与えていたので、
反対方向から、お互いに、生き餌の熱を感じ、
飲み込んでいった結果、共食い状態となり、
1匹の口から、
他の個体の尾が見えるだけになった事がありました。
その時は、
普段でも蛇は独特の触感がある上、
蛇の唾液でよりヌルヌルしているので、
飼育係と言っても、
全ての動物を好きなわけではなく、
蛇を嫌いな人もいるので、
蛇を持っても平気な飼育係に集合してもらい、
引っ張って助けました。(続く)
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