不死身の分隊長-『舩坂弘』(6)
- 2018/12/18
- 05:05
死体置き場に3日間放置されていましたが、
突然、息を吹き返しました。
医療器具を見て、
情をかけられたと勘違いし、
医療器具を叩き壊ました。
物音を聞いたアメリカ兵は、
駆けつけました。
すると、『舩坂弘』さんが、
死体の中から、出て来たので
アメリカ兵は、あまりの恐怖に、叫び声をあげ、
パニックになったそうです。
そして、正気を取り戻したアメリカ兵は、
蘇った『舩坂弘』さんに、銃口を向けました。
すると、『舩坂弘』さんは、
向けた銃口に、向かって行きました。
そして銃口に自分の身体を押し付けると、
「撃て! 殺せ! 早く殺せ!」とうなり声をあげて、
ふたたび気を失いました。
不死身の日本兵の話は、
アメリカ兵の間で瞬く間に話題となりました。
米軍は、『舩坂弘』さんに恐れをなしながらも、
その勇気を称え、「勇敢なる兵士」の名を贈ったそうです。
そして、『舩坂弘』さんは、軍医の治療で、
数日で歩けるまでに回復したそうです。
そして、
隣のペリリュー島に送られました。
「勇敢な兵士」の伝説は、
ペリリュー島にまで伝わっていました。
ちなみに、
『舩坂弘』さんは、
所属が判らぬようにするため、
『福田』という偽名を使っていたので、
米軍は、『グンソー・フクダ』は、
要注意人物なので、
監視を怠るなと言われていました。
やはり、『舩坂弘』さんは、
ペリリュー島の空港にある米軍の飛行機が、
沢山あるを見て、
「このままいくと、日本本土が危ない。
今自分に出来る事をしなければいけない。
よし!あの飛行機を、出来る限り破壊して、
日本全土が焦土化するのを、
防がなければいけない。」と心に誓ったそうです。(続く)
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