クローン動物(2)ーがん探知犬(1)
- 2013/09/19
- 09:19
英王室のコーンウォール公妃(カミラ夫人)が、

犬が人の低血糖症やがんを見つけ出す訓練が行われてる


英国の「Medical Detection Dogs」を視察しました。

そこで、今回は、人間のがんを早期に見つける
「がん探知犬」について話します。
「がん探知犬」に関連する初めての報告は
1989年に発行された医学雑誌The Lancetです。
それは、ロンドンの皮膚科医が経験したものでした。
ある女性が、足に小さな隆起性のアザをみつけ、
近くのクリニックを受診しまた。
でも、医師の診断では医学的な問題はなく、
単純に美容的な問題であるとのことでした。
しかし、その女性が飼っていたコリー犬は、
何度も女性のアザのにおいを嗅ぎ、
やめるよう命令したにも関わらず、
何度もアザにまとわり続けたそうです。
そのため、女性も何か変だと思い、
別の病院を受診し、
病理検査をしてもらった結果、
そのアザは皮膚がんの一種である
悪性黒色種であることが分かったそうです。
幸い、がんは早期であったため、転移などもなく、
切除することで治癒したそうです。
この症例報告により、犬の嗅覚には、
がんが発するにおい物質を検出できる能力があり、
がんを早期に見つける事が、
出来るのではないか?と考えられました。
しかし、
この報告から10年ほどは、別の症例が1つ報告された他は、
この分野における大きな進展はなかったそうです。
しかし…(続く)
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