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糞尿の話(17)-糞便利用(4)

昆虫のフンコロガシは、
草食動物の糞が好物です。

子育て中の犬、猫の親は、
他の敵に糞尿の臭いが知れてしまうと、
襲われるから、
会陰部をなめて、排尿、排便させ、
食べてしまします。

ウサギは、
結腸にある結腸分離機構で、2種類の便をつくります。

お昼頃は、分離機構が働いていて、
腸の壁のひだが、盲腸の方に向かって動き、
食物中の微細片や発酵菌、水分は、盲腸に行くので、
盲腸に行かなかった便は、
微細片や水分の少ない「硬糞」となります。

ウサギが明け方休息を始めた頃、
分離機構が働きをやめると、
盲腸から出てきた便は、「盲腸糞」になります。

夜間、ウサギは、動き回って、
植物の葉や茎、樹皮、芽などを食べています。

その間に出る「硬糞」は、発酵に適さない粗い食物片が、
排出されたものです。

明け方になると、
ウサギは、巣に戻り、休息に入りますが、
その時に、「盲腸糞」が出始めます。

腸内細菌が作る「盲腸糞」は、
ビタミンやタンパク質などが、
多量に含まれている、
体内で作られる栄養豊かな発酵食品で、
ウサギの消化過程の一部で、
直接肛門に口を付けて、そのまま、
かまずに「盲腸糞」を食べるそうです。

その後、お昼過ぎに、再び「硬糞」が出始め、
夕方、活動を開始するまで続きます。

この「硬糞」も直接肛門に口を付けて、
長い時間しっかり咀嚼し、
消化し難い粗大片の塊を、
盲腸で発酵しやすい微細片に変えています。

結局、ウサギは1日中食べて、
1日中糞を出すという、
リサイクルの達人でした。

そして、
便を食べないと生きていけない動物もいます。

それは、コアラです。

コアラの主食のユーカリの葉には、
細胞内呼吸を阻害し、
死に至る青酸が含まれています。

しかし、コアラの腸の中にいる微生物が、
青酸を分解するので、死なないそうです。

生まれてすぐのコアラは、
青酸を分解する微生物を持っていないので、
母親の肛門に口を付けて、
便(パップ)を食べて、
その微生物を、取り込むそうです。

そうしないと、
主食のユーカリを食べる事が出来ず、
死んでしまうそうです。

ちなみに、オーストラリアには、
ユーカリは600種以上ありますが、
コアラは、全てのユーカリを食べるのではなく、
約120種のユーカリを食べるそうです。

そして、
便を食べて、
優位な地位を確保する動物がいます。

エジプトハゲワシは、牛の糞にやって来て、
カロチノイドがたくさん含まれている黄色い便を食べるそうです。

何故なら、
カロチノイドは、顔の黄色を濃くする働きがあり、



より、濃い黄色で彩られた個体は、
健康であることを示し、他個体に対して、
優位にな地位を得られるそうです。

ちなみに、
他にも食べ物と体の色が関係している動物がいます。

観賞魚を飼育していると、よく話に出てくるのが、
体色を鮮やかにするという色揚げ。

その方法として、食べ物を工夫するのが一般的です。

魚の色揚げ飼料の説明の多くに、
赤い色素の「アスタキサンチン配合」と書いてあります。

色揚げは、魚だけではありません。

水族館・動物園の職員は、
自分が担当する動物の野生の状態を見たいと言って、
アフリカや南極などに行き、ゾウやペンギンなどを、
見に行く人がいます。

水族館勤務の時、
ペンギン生息調査のため、
南極に行くようにとの指示がありましたが、
寒いのが嫌だから、行きたくないと言ったのに、
何回も行けと指示がありましたが、断り続けました。
そして、
別の飼育係に、南極に行ってもらいました。

後日、代わりに行ってもらった飼育係から、
南極のブリザードが、ひどくて大変だったと聞いたので、
行かなくて良かったと思いました。

でも、今考えれば、
南極に行く機会は、無いので、
行っても面白かったかも?

ちなみに、
水族館・動物園で勤務している時、
野生動物の生活環境も含めてを見ないといけないと思い、
人に言われて行くのではなく、自分の行きたい所、
アフリカやオーストラリアやインドやボルネオなど14カ国に行きました。

アフリカでは、フラミンゴを見たのですが、
動物園では、飛ぶ姿を見る事が出来ませんでしたが、
飛ぶ姿が見る事も出来たし、体色も美しく感動しました。



フラミンゴの体色は、「カンタキサンチン」や
「βカロチン」という赤い色素を多く含む
藻類「スピルリナ」を食べているので、
体色が鮮やかなピンク色をしているのです。

しかし、赤い色素を摂取しないと、
だんだん羽の色が白くなるので、
赤い色素が含まれているオキアミやニンジンなどを、
餌を混ぜて与えていました。

ちなみに、動物園勤務中に起きた、
フラミンゴ逃走事件というのがありましたが、
残念ながら飛ぶ姿は見れず、他県で保護…、
そのお話は、機会があれば…。

でも、フライングケージ破損事件の時は、
モモイロペリカンなど多数の鳥の飛ぶ姿を見ましたが、
そのお話も、機会があれば…。

動物園勤務の時、
南米に生息し、鮮やかな朱赤色の体色で有名な
ショウジョウトキが、導入されると聞いた時、
楽しみにしていたのですが、

着たら、想像と違い、
全て、白っぽかったので、がっかりしました。


色の薄いショウジョウトキ

鮮やかな体色を出すためには、
食べ物が大切という事で、
飼育係と苦労して餌を研究し、
赤い色素を含むオキアミやニンジン、
時にはザリガニなど、
赤い色素がありそうな食事を与えた結果、
鮮やかな赤色になり、感動しました。


同じ種類とは思えない。まぶしいばかりの鮮やかな赤色のショウジョウトキ

沖縄の言葉で、
食事の事を「ヌチグスイ(命の薬)」と言いますが、
食べ物は、大切だと思いました。

ちなみに、沖縄の言葉で、
良い音楽や歌の事を、「ミミグスイ(耳の薬)」、
心にしみる言葉の事を、「チムグスイ(肝の薬)」と言います。

次に、ビックリする位ものすごくウンの付いている人の話をします。
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プロフィール

ムーミン

Author:ムーミン
生まれは、福岡、
育ちは、大阪、
現在、秋田市で、
動物病院を開院。

長年、
水族館、動物園で、
獣医師として勤務していました。

短期間ですが、
犬猫行政、
食品衛生業務も
しました。

その後、
長年、
東北、沖縄の
動物病院で勤務しました。

短期間ですが、
オーストラリアなど
海外の複数の動物園や水族館で、
研修した事があります。
詳しくは、
別のブログ「あっちこっち雑記」で。

祖先は、醍醐源氏の末裔で、
福岡県八女市黒木の
猫尾城の城主を
していました。
詳しくは動物病院HPで。

学生時代、
生物学と歴史は好きでした。

高校時代、
試験の時は、
事前に、関連事項まで詳しく調べて、

特に歴史の時は、
現地調査までする事があったので、

筆記試験の時は

関連事項まで、詳細に書くと、

テスト用紙の回答欄のスペースでは、

ものすごく不足したので、

裏まで書いても不足した時には、

2枚目の白紙をもらい、
ぎりぎりまで書いていました。

そのため、高校の時は、
歴史や生物のテスト用紙が配られる時、
あらかじめ、
白紙が、2枚配られるようになりました。

先祖は笛が得意で、
後白河法皇、後鳥羽天皇に、
褒められた事があります。

自分も、子供の頃、
ピアノを習っていたので、
音楽が好きです。

水族館、動物園勤務時代、
野生動物は、
殺気を感じると、
逃げるので、
殺気を感じさせない為、
歌いながら、
治療していたので、
歌が得意になりました。

尚、話し言葉や細かい所などは、
意訳の場合もあります。

リンクはフリーです。

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