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糞尿の話(15)-糞便利用(2)

漢方薬では、

人や動物の糞便が、

「人中黄」など、薬の原料として、
使用される事があります。

中国の本草書「新修本草」や「本草綱目」、
日本の「本草和名」、「和名抄」、「多識編」には、
便を、蛇に咬まれた時や痘瘡(天然痘)、
鼻血、子宮脱などに用いると書かれています。

漢方の「人中黄」は、
解熱や解毒作用があるとされ、

その製造方法は、

人の便と甘草の粉末を混ぜた物を竹の筒に詰めて、
地中に埋め、
夏に取り出して天日乾燥させ粉にして飲むそうです。

「人中黄」を原材料にした漢方は、複数あるそうです。

韓国では、便は重要視されていて、

古代韓国の新羅の『智証王』の皇后は、

便の大きさで選ばれたそうです。

韓国の李氏朝鮮時代の医学書「東医宝鑑」では、
「肉や毒キノコ食べて中毒になった時、
人糞汁を飲ませる。」と書かれています。

韓国では、1960年代まで、
骨折、打撲、腰痛などに対する消炎鎮痛や
てんかんの治療薬として、
人糞を使った薬用酒「トンスル」が、
愛飲されていたそうです。

作製方法は、汲み取り式便所に、
竹筒に小さな穴を開けた竹を差込み約4ヶ月後待つと、

竹筒の中に清い液が溜まるので、
それを「醸造酒マッコリ」と混ぜて、熟成させるそうです。

急ぎの場合は、
子供の大便に水を混ぜ、丸1日発酵させ、
炊いた白米と酵母を混ぜて酒にするそうです。

民間療法をまとめた「朝鮮風俗集 全」には、

「間欠的に発熱し、寒気、震えの時、
人糞を黒飴に包み、
3日間夜霧にさらした丸薬を飲む。」、

「歯痛の時、人糞を焼いて歯に詰める。」、

「てんかんの時、
人糞をゴマ油に混ぜ沸騰させたものを飲ませると全治する。」など、
怪しい糞便の活用方法が沢山書いてあります。

日本でも、
江戸時代の医学書「用薬須知」には、
人糞に甘草の粉末を混ぜたものは、
解熱や解毒作用があると書かれています。

戦国時代、
日本では馬の糞に薬効があると信じられていました。

馬糞に止血効果があると信じ、塗ったり、飲むことによって、
銃創に効くとされ、『武田信玄』もそれを信じていました。

そして、戦場で受けた刀傷には、
焼酎があればそれを振りかけていましたが、
無い場合は、小便をかけたそうです。

傷の痛みがひどい時は、
温めた人の小便を飲む事もあったそうです。

日本の地方の民間療法でも、
人の便は、使われています。

岩手県では、
歯痛の時、便器の内側に、
こびりついているカスを削り取って、
虫歯の穴に詰めたそうです。

静岡県では、耳だれの時、
便器の縁の汁をつけるそうです。

秋田県阿仁のマタギに聞いたのですが、
秋田県阿仁の民間療法では、

1965年頃まで、
便所の糞の溜まりに笹竹を刺しておくと、
竹の節と節の間に液体が溜まりますが、
その液体を、食あたりのときに飲んでいたそうです。

そして、
子供のてんかんには、
便所の蛆の殻を飲ませる事もあったそうです。

マタギから聞いた話は、
他にも、興味深い話が、
ものすごく沢山あるので、後日…。

ちなみに、便を食べるのは、
東洋だけと思う人もいますが、

イギリスには、白魔術で使われる、
「魔女ケーキ」には、人の尿が混ぜられています。
これに関連する話は、後日、魔女裁判の話でします。

そして、
近年、西洋で、便の効用が認められました。(続く)
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プロフィール

ムーミン

Author:ムーミン
生まれは、福岡、
育ちは、大阪、
現在、秋田市で、
動物病院を開院。

長年、
水族館、動物園で、
獣医師として勤務していました。

短期間ですが、
犬猫行政、
食品衛生業務も
しました。

その後、
長年、
東北、沖縄の
動物病院で勤務しました。

短期間ですが、
オーストラリアなど
海外の複数の動物園や水族館で、
研修した事があります。
詳しくは、
別のブログ「あっちこっち雑記」で。

祖先は、醍醐源氏の末裔で、
福岡県八女市黒木の
猫尾城の城主を
していました。
詳しくは動物病院HPで。

学生時代、
生物学と歴史は好きでした。

高校時代、
試験の時は、
事前に、関連事項まで詳しく調べて、

特に歴史の時は、
現地調査までする事があったので、

筆記試験の時は

関連事項まで、詳細に書くと、

テスト用紙の回答欄のスペースでは、

ものすごく不足したので、

裏まで書いても不足した時には、

2枚目の白紙をもらい、
ぎりぎりまで書いていました。

そのため、高校の時は、
歴史や生物のテスト用紙が配られる時、
あらかじめ、
白紙が、2枚配られるようになりました。

先祖は笛が得意で、
後白河法皇、後鳥羽天皇に、
褒められた事があります。

自分も、子供の頃、
ピアノを習っていたので、
音楽が好きです。

水族館、動物園勤務時代、
野生動物は、
殺気を感じると、
逃げるので、
殺気を感じさせない為、
歌いながら、
治療していたので、
歌が得意になりました。

尚、話し言葉や細かい所などは、
意訳の場合もあります。

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