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糞尿の話(13)-餓鬼(3)

「餓鬼に取り憑かれた(餓鬼憑き)」時に行う、
「施餓鬼会(施食会)」という法会は、
地域や宗派により異なり、
本来、「施餓鬼会」の期日は定められていませんが、

通常、7月15日あるいは、
8月15日頃に行われる事が多いそうです。

しかし、必要であれば、毎日、行われるそうです。

その方法は、
施餓鬼壇や供養壇、地蔵菩薩に、
五如来の「施餓鬼幡」を立てて、
「三界万霊」と書いた位牌や初盆の戒名を記した位牌を安置し、
浄水やおかゆなどの食物を供え、
法会を行います。


五如来の「施餓鬼幡」

五如来の「施餓鬼幡」は、密教の中心的な五仏を示し、

左から、
「離怖畏如来」は、「釈迦如来」の別名で、北方の仏様です。

「廣博身如来」は、本来中央に配される「大日如来」の別名ですが、
 密教系では中心的な仏様です。
 大日とは、宇宙の根本真理で、
 その真理はあらゆるところに広がっていることから、
 また餓鬼の喉を「広」大にして飲食を可能にし、
 餓鬼を安楽にさせるという働きがあります。

「甘露王如来」は、西方の阿弥陀仏の別名です。
 甘露とは飲むと不老不死になる神々の飲み物ですが、
 転じて心身の健康を表します。

「妙色身如来」は、東方の仏様で、「阿閦如来」の別名です。
 揺るぎない心、誘惑に打ち勝つ強い心を表しています。

 全ての人が、心の奥底に秘めている「さとりの心(菩提心)」を、
 鏡のように映しだす智慧を具えていることから、
 餓鬼が、その鏡に映る自らの菩提心を見て、
 反省し、姿形を円満にするそうです。

「過去宝勝如来」は、南方の仏様で「釈迦如来」の別名です。

密教の中心的な五仏が、
さまよえる餓鬼たちを、強力に供養するので、

普段十分に食べる事が出来ない餓鬼が、
飲んだり食べる事が出来るようになるので、
餓鬼は落ち着き、離れていくそうです。

「施餓鬼会」は、無縁仏や餓鬼を救うだけではなく、
日頃の自分自身に巣くう「餓鬼」の心を反省し、
自他ともに生かされている身をしっかり受け止め、
救われる功徳をお互いに積んでいく事を教えてくれるそうです。

全ての仏様のために心を込めて供養する行事なので、
お寺も力を入れている行事です。

ちなみに、
サウジアラビアやガンビア共和国などで、
「施餓鬼会」を行うと危険です。

何故なら、現在でも、
アフリカの国々やサウジアラビアでは、
魔女狩りが行われているからです。

サウジアラビアの宗教警察では、
魔女狩りにより、
毎年、数人処刑されているそうです。

2013年まで、
イギリス連邦加盟国だった西アフリカにある
ガンビア共和国では、
2009年、『Yahya Abdul-Aziz
Jemus Junkung Jammeh』大統領が、
親族の死に魔女が関与していると疑い、
魔女狩りを行ったそうです。

千人以上の女性が逮捕され、
死亡者も出て、国外脱出した住民も多かったそうです。

そして、魔女狩りを批判した野党指導者を、
スパイ容疑で逮捕し、その後消息不明となりました。

ちなみに、ガンビア共和国では、
2017年にイギリス連邦加盟国に復帰手続きを、
開始したそうです。

だから、それらの国で、
手品師がマジックを行うと、法律により、
処刑される危険がありますので、
気を付けなければいけません。

ちなみに、
魔法使い『ハリー・ポッター』の住むイギリスには、
1951年まで、「魔法行為禁止法」という法律がありました。

ちなみに、アイルランドでは、
1983年に「妖術行為禁止令」が廃止されました。

魔女裁判や魔法については、
まだ話がありますので、後日…。(続く)
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プロフィール

ムーミン

Author:ムーミン
生まれは、福岡、
育ちは、大阪、
現在、秋田市で、
動物病院を開院。

長年、
水族館、動物園で、
獣医師として勤務していました。

短期間ですが、
犬猫行政、
食品衛生業務も
しました。

その後、
長年、
東北、沖縄の
動物病院で勤務しました。

大阪に住んでいた時、
ジュニアリーダーをしていたので、
キャンプなどの指導などをしていました。

旅が好きで、バイクや車で
北海道や東北、関東などを、

野宿しながら、旅をしていました。

そして、
海外14カ国を、旅をして、

海外の複数の動物園や水族館で、
研修しました。

詳しくは、
別のブログ「あっちこっち雑記」で。

祖先は、醍醐源氏の末裔で、
福岡県八女市黒木の
猫尾城の城主を
していました。

先祖は、足利尊氏と戦い、
多々良浜の戦いでは、
敗戦しましたが、

筑後川の戦いなど、
最終的には勝利し、

3代将軍足利義満まで、九州を治め、

中国の「明」と、貿易をしていました。

詳しくは動物病院HPで。

学生時代、
生物学と歴史は好きでした。

試験の時は、
事前に、関連事項まで詳しく調べて、

特に歴史の時は、
現地調査までする事があったので、

筆記試験の時は

関連事項まで、詳細に書くと、

テスト用紙の回答欄のスペースでは、

ものすごく不足したので、

裏まで書いても不足した時には、

2枚目の白紙をもらい、
ぎりぎりまで書いていました。

そのため、
歴史や生物のテスト用紙が配られる時、
あらかじめ、
白紙が、2枚配られるようになりました。

だから、
高校の時、歴史の先生から、
歴史関係の進路を、
ものすごく強く勧められました。

でも、
生物の方が好きだったので、
獣医になりました。

先祖は笛が得意で、
後白河法皇、後鳥羽天皇に、
褒められた事があります。

自分も、子供の頃、
ピアノを習っていたので、
音楽が好きです。

水族館、動物園勤務時代、
野生動物は、
殺気を感じると、
逃げるので、
殺気を感じさせない為、
歌いながら、
治療していたので、
歌が得意になりました。

尚、色々な事を書いていますが、
話し言葉や細かい所などは、
意訳の場合もあります。

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