糞尿の話(11)-餓鬼(1)
- 2018/07/27
- 05:05
その中で、数種類の餓鬼が、
便を食べるそうです。
まずは、「食糞餓鬼」。
生前、
ケチで、布施を行わなかったり、
出家した人に対して、汚れた食べ物を与えた人は、
死後、人の排出した便を食う「食糞餓鬼」になるそうです。

排便直後の便を食べようとして集まって来た「食糞餓鬼」
次に、「伺便餓鬼」。
生前、
人の財産を奪うなどの略奪行為を行った人間が、
死後、人の排出した便を食う「伺便餓鬼」になり、
便を食べられた人は、気力が無くなるそうです。
次に、「伺嬰児便餓鬼」。
生前、
自分の子供が、
他人に殺されたと怨み続けた人間が、
死後、産婦にとりつき、
赤子の便を食う「伺嬰児便餓鬼」になり、
赤子を殺すそうです。
ちなみに、
「餓鬼に取り憑かれた(餓鬼憑き)」時は、
「施餓鬼会(施食会)」という法会を行います。
「施餓鬼会」は、
経典『救抜焔口餓鬼陀羅尼経』によると、
『お釈迦さま』の十大弟子の1人で、
『阿難尊者』が、関係しているそうです。(続く)
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