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糞尿の話(5)

12世紀のパリでは、
生ゴミなど汚物対策として、
およそ半分の世帯がブタを飼い、
放し飼いにしていました。

何故なら、
ブタは、街中にある汚物を、
水槽におけるコリドラスやヌマエビの様に、
片端から平らげて掃除?してくれるので、

その結果、
コストがかからず、ブタは丸々と太り、

その後、食卓にのぼるという、
一石二鳥の利用価値があったからです。

ところが、事件が起きました。

1131年、
馬に乗った『フィリップ皇太子』と従者の一行が、
パリのセーヌ河岸のグレーヴ広場を、
通り過ぎようとしていた所、

突然、雌ブタが現れ、
『フィリップ皇太子』の馬めがけて突進してきました。

馬は雌のブタの足にからんでつまずき、
『フィリップ皇太子』を、
地面に振り落としてしまいました。

『フィリップ皇太子』は意識を失い、
近くの民家に急いで運ばれ、
手厚い看護を受けましたが、
意識を回復しないまま、
翌朝、息を引き取ったそうです。

そのため、
街中でブタを飼うことが、禁じられました。

しかし、
ブタを街の中で飼うことを禁じた法律は、
守られなかったそうです。

法を犯す人が、後を絶たなかったので、
フランスでは、「ブタの屠殺役」という職種をつくりました。

「ブタの屠殺役」は、市街でブタを見つけたら、
ブタを逮捕し、死刑宣告し、
そのまま食材として、調理して良かったそうです。

しかし、その後も、
16世紀のヴァロワ朝の『フランソワ1世』の時代まで、
パリ市民は、ブタを飼い続けたそうです。

ちなみに、
ブタで死んだ『フィリップ皇太子』の父親は、
フランス・カペー朝の第5代国王
『ルイ6世』ですが、
太っていたので、別名『肥満王』と言います。

そして、1608年に国王『アンリ4世』が、
「家の窓から糞尿を、
夜であっても投げ捨てない。」という法律を制定しました。

でも、糞便投げ捨ての習慣は続き、

1677年、初代パリ警察警視総監『ラ・レニー』が、
「街中の家の中にトイレを設置すること。」という命令を、
トイレ業者に勧告したそうです。

しかし、状況は改善されず、
1777年に、「ベルサイユのばら」で有名な『ルイ16世』は、
「窓から汚物の投げ捨てを禁止する。」という法令を、
再度制定したそうです。(続く)
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プロフィール

ムーミン

Author:ムーミン
生まれは、福岡、
育ちは、大阪、
現在、秋田市で、
動物病院を開院。

長年、
水族館、動物園で、
獣医師として勤務していました。

短期間ですが、
犬猫行政、
食品衛生業務も
しました。

その後、
長年、
東北、沖縄の
動物病院で勤務しました。

短期間ですが、
オーストラリアなど
海外の複数の動物園や水族館で、
研修した事があります。
詳しくは、
別のブログ「あっちこっち雑記」で。

祖先は、醍醐源氏の末裔で、
福岡県八女市黒木の
猫尾城の城主を
していました。
詳しくは動物病院HPで。

学生時代、
生物学と歴史は好きでした。

高校時代、
試験の時は、
事前に、関連事項まで詳しく調べて、

特に歴史の時は、
現地調査までする事があったので、

筆記試験の時は

関連事項まで、詳細に書くと、

テスト用紙の回答欄のスペースでは、

ものすごく不足したので、

裏まで書いても不足した時には、

2枚目の白紙をもらい、
ぎりぎりまで書いていました。

そのため、高校の時は、
歴史や生物のテスト用紙が配られる時、
あらかじめ、
白紙が、2枚配られるようになりました。

先祖が笛が得意だったのと、
子供の頃、
ピアノを習っていたので、
音楽が好きです。

水族館、動物園勤務時代、
野生動物は、
殺気を感じると、
逃げるので、
殺気を感じさせない為、
歌いながら、
治療していたので、
歌が得意になりました。

尚、話し言葉や細かい所などは、
意訳の場合もあります。

リンクはフリーです。

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