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時代劇の大スター『鬼平』と『遠山の金さん』(3)

『鬼平(長谷川平蔵宣以)』は、
「罪人を捕縛するだけでなく、
罪人を生み出さないようにする事が大切。」と考え、

犯罪者に手に職を与え、
訓練する更正施設「石川島人足寄場」を、
幕府に献言しました。

幕府はこれを認め、『鬼平(長谷川平蔵宣以)』は、
人足寄場の責任者も兼任することとなりました。

そして、人足寄場では、技術だけでなく、
道徳教育も行なわれ、

人足寄場の設置以来、
犯罪者の数は減ったそうです。

そして、
『鬼平(長谷川平蔵宣以)』は、
上司の老中『松平定信』に、
予算の増額を訴えましたが、却下されました。

「鬼平犯科帳」では、
『松平定信』は、『鬼平(長谷川平蔵宣以)』に対して、
理解ある上司でしたが、実際は、微妙な関係でした。

何故なら、
『鬼平(長谷川平蔵宣以)』は、

老中『田沼意次』に気に入られていましたが、

その後任である老中『松平定信』は、

『田沼意次』とは犬猿の仲だったので、

『田沼意次』のお気に入りの
『鬼平(長谷川平蔵宣以)』の事が、
あまり好きでは、なかったからです。

『鬼平(長谷川平蔵宣以)』は、

「石川島人足寄場」の成果が出て来たので、
そのまま続けたかったのですが、

資金不足のため、運営が厳しくなってきたので、

幕府から預かった資金の3千両で、
銭相場を活用し、
下落していた銅銭を買いあさり、
高値になったところで売りさばいて、利益をあげたり、
大名屋敷跡地を安く買い取って、
商人に、高く賃貸したりと、
型破りの方法で、運営資金を得たそうです。

このような方法は、
現在では、法的に認められませんが、
当時は、法律の想定外の方法だったので、
対応する法律が無く、問題なかったのですが、

当時でも、道徳的には、
認められるようなものではなかったので、
「何故、問題行動をしている『鬼平(長谷川平蔵宣以)』を、
「火付盗賊改」の長官に就けておくのか?」と
同僚の旗本たちは、不満を訴えたそうです。

特に、「火附盗賊改役」の
同僚だった『松平定寅』、『森山孝盛』らは、
事あるごとに『鬼平(長谷川平蔵宣以)』の事を、
上司に誹謗中傷していたそうです。

そのため、『鬼平(長谷川平蔵宣以)』は、
親しい知人に、

「本はあまり読んでいないが、

町奉行と火附盗賊改の事は、
父『長谷川平蔵宣雄』の事を見ているので、
熟知している。

だから、近頃の町奉行のやり方は、
見ていて残念に思う。

自分だったら、もっとうまくできる自信がある。

父『長谷川平蔵宣雄』と同じ町奉行になるのが、
夢だったが、

同僚が陰口を言う上、
上司が自分の事を嫌っているので、
出世の道は絶たれたも同然だ。

自分は、このまま、町奉行にならず、
酒ばかりを呑んで、死んで行くと思う。」と
愚痴をこぼしたという記録が残っています。

上司だった老中『松平定信』は、
自伝『宇下人言』で、

『鬼平(長谷川平蔵宣以)』の事を、

敢えて名を呼ばず

「『長谷川なにがし』は、功績はあるが、

怪しい事ばかりするので、
人々に、山師と言われたりするなど、

色々な評判のある人物だ。」と書きました。

「鬼平犯科帳」は、面白いので、
一度読んでみて下さい。

ちなみに、
「鬼平犯科帳」を読んだ時、
何故か、大森山動物園勤務時代の
師匠でもあり上司だったK獣医を思い出します。

でも、
『鬼平(長谷川平蔵宣以)』とは、
当然ですが、やっている事も違うし、
K獣医は、真面目で、怪しい事はせず、
型破りな事もしないし、順調に出世したし、
『さいとう・たかを』先生の描く
『鬼平(長谷川平蔵宣以)』と比べると顔も違うし…、

でも、真面目なので、
その雰囲気が似ているのかな…、分からない…。

とにかく、「鬼平犯科帳」を読むと、
毎回、思い出します。

ちなみに、
型破りやアウトローが主人公の漫画やアニメや映画、
特に「銀河鉄道999」や西部劇を見ると、
動物園・水族館界の型破りで、アウトローの代表選手で、
野生動物での自分のもう一人の師匠の
八木山動物公園のK獣医を思い出します。

ちなみに、
現在、八木山動物公園のK獣医は、
動物病院を開業しています。(続く)
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プロフィール

ムーミン

Author:ムーミン
生まれは、福岡、
育ちは、大阪、
現在、秋田市で、
動物病院を開院。

長年、
水族館、動物園で、
獣医師として勤務していました。

短期間ですが、
犬猫行政、
食品衛生業務も
しました。

その後、
長年、
東北、沖縄の
動物病院で勤務しました。

大阪に住んでいた時、
ジュニアリーダーをしていたので、
キャンプなどの指導などをしていました。

旅が好きで、バイクや車で
北海道や東北、関東などを、

野宿しながら、旅をしていました。

そして、
海外14カ国を、旅をして、

海外の複数の動物園や水族館で、
研修しました。

詳しくは、
別のブログ「あっちこっち雑記」で。

祖先は、醍醐源氏の末裔で、
福岡県八女市黒木の
猫尾城の城主を
していました。

先祖は、足利尊氏と戦い、
多々良浜の戦いでは、
敗戦しましたが、

筑後川の戦いなど、
最終的には勝利し、

3代将軍足利義満まで、九州を治め、

中国の「明」と、貿易をしていました。

詳しくは動物病院HPで。

学生時代、
生物学と歴史は好きでした。

試験の時は、
事前に、関連事項まで詳しく調べて、

特に歴史の時は、
現地調査までする事があったので、

筆記試験の時は

関連事項まで、詳細に書くと、

テスト用紙の回答欄のスペースでは、

ものすごく不足したので、

裏まで書いても不足した時には、

2枚目の白紙をもらい、
ぎりぎりまで書いていました。

そのため、
歴史や生物のテスト用紙が配られる時、
あらかじめ、
白紙が、2枚配られるようになりました。

だから、
高校の時、歴史の先生から、
歴史関係の進路を、
ものすごく強く勧められました。

でも、
生物の方が好きだったので、
獣医になりました。

先祖は笛が得意で、
後白河法皇、後鳥羽天皇に、
褒められた事があります。

自分も、子供の頃、
ピアノを習っていたので、
音楽が好きです。

水族館、動物園勤務時代、
野生動物は、
殺気を感じると、
逃げるので、
殺気を感じさせない為、
歌いながら、
治療していたので、
歌が得意になりました。

尚、色々な事を書いていますが、
話し言葉や細かい所などは、
意訳の場合もあります。

リンクはフリーです。

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