長い眠り(3)

Russell H. Vreeland氏は、
米エネルギー省が放射性廃棄物搬入のため、
ニューメキシコ州の地下約570mの
岩塩層に掘った地下埋蔵処分地の
空気穴から塩の結晶を採取した。

周囲の地層に含まれていた微小な化石や鉱物から、
約2億5千万年前の塩の結晶と推定され、
その中に複数の細菌が封じ込められていることを発見した。






現在の細菌による汚染を取り除く処理を行った後、
アミノ酸・タンパク質などを加えたところ、

一部の塩のサンプルで細菌の繁殖が確認された。

永い眠りから目を覚ました細菌は、
遺伝子解析の結果、

極めて耐久性の高い芽胞(がほう)と呼ばれる細胞構造を
持つBacillusと近縁の好塩菌という事が分かりました。

塩水に好んで住み、育ちにくい環境にさらされると、
殻が硬くなり活動休止期に入る性質があることから、
塩の結晶に封じ込められて間は、
このような状態で休眠していた可能性が高いという。

この発表に対しての2つの反対意見がある。

「この岩塩の形成後にできた亀裂などを通って
後世の微生物が侵入したのではないか?」

これに対して、
岩塩が完全な一次結晶であり亀裂や
損傷などのないことから、
正確な年代を決定できるとのこと。


「蘇生した微生物は現生菌が混じったのではないのか?」

これに対して、
岩塩から微生物を回収した手法について詳述され、
操作の各段階で厳密な除染がなされ、
各段階での汚染の可能性を定量的に評価したとのこと。

Russell H. Vreeland氏は、
「仮に人為汚染があったとしてもそれは10%以下の確率で、
汚染があったとするより汚染はなかったと結論する方が妥当である。」
と述べている。


Russell H. Vreeland氏と William D. Rosenzweig氏

共同研究者のウエストチェスター大学のWilliam D. Rosenzweig氏は、
「この結晶が宇宙空間に飛び散っていれば、宇宙を漂流した後、
別の惑星でこの細菌が生き延びることも理論的には十分可能。」
と話している。

2億年も宇宙を漂流していたら、
かなり遠くまで行けるかも?

地球起源の宇宙生命発生の可能性も…

それにしても、
1億年や2億年の睡眠とは…、
神様も悪魔もビックリすると思います。
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