長い眠り(2)

英ニューカッスル大学のCasey Hubert氏が、
北ノルウェーのスヴァールバル島の沖合の海底の
堆積物の生物学的活性を調べたところ、

自らが活動、成長できる温度になるまで
睡眠状態に入るという微生物を発見したそうです。





そして、活動できる条件が揃うまで、
なんと、

1億年も眠りについた状態のままで
生存可能とのこと。

低温の中で繁殖する生物は、
生存する温度よりも
高い温度の中では死んでしまうのですが、

この微生物は、
堆積物の温度が20℃でもっとも活動が盛んで、
その後、二度目の活動のピークを迎えたのは
55℃だったそうです。

この微生物は高い温度を好む
「好熱性生物」であることが判明したそうです。

彼らは胞子として堆積物の中で眠っていて、
温度が50℃に近づいたので発芽したそうです。


Casey Hubert氏は、
 「暖かい場所に住む微生物は、
自らが活動できない状態(低温、高酸素)になると、
堆積物の中に身を隠し、
自らの活動ができる地下圏の暖かい場所に移動するまで、
何百年でも深い眠りにつきます。

堆積物の中には、種子銀行があるかのように、
多種多様な好熱性生物がいるのです。

これらの胞子は、何百万年も生き続けることができます。

そして、埋められている所から、
快適な地下圏の暖かい場所に
長い時間をかけて移動していくのです。

どうして、好熱性生物がこんなに地下圏にある
最適環境にコロニーを形成することができるのか、
あるいはこんなに深い場所の生物圏で生息できるのかが分かった。」
と語っています。

英国カーディフ大学のJohn Parkes 氏は、
「全ての海は、数百万年ごとに、
海洋地殻深部を通して循環している。

堆積物は、この海水の流れによって微生物が
また海洋に戻ってくる時に
培養するように役割を果たしているのかもしれない。」
と分析しています。

上には上がいるもので、

ウエストチェスター大学の
Russell H. Vreeland氏がニューメキシコで、

なんと2億5千万年前の岩塩から

学名:Halosimplex carlsbadenseという新種の
微生物を復活させたと「ネイチャー」誌に、発表しました。(続く)
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