和牛の話-(5)
- 2018/03/10
- 05:05
ブラジルでは、自国産の鶏、豚、牛肉を「毒肉」と呼んで、
金持ちは、絶対に食べないそうです。
ブラジルの食肉加工業が、
肉にアスコルビン酸を注入して、
新鮮であるように見せかけたり、
賞味期限が切れて劣化した肉に、
発がん性のある化学物質を使用するなどして、
新しい肉に見せかけていたり、
肉に水を注入して目方を増やしたり、
大豆たんぱくを加えて重量感を出して、
そして、
政府の検査官に賄賂を支払い、検査を免れ、
衛生基準を満たさない食肉や加工品が、
日本に販売されていたことが判明しました。
ちなみに、ブラジル産の鶏肉は、
主要輸出先であったアメリカから、
輸入禁止措置になったので、
大量に日本に輸入されるようになったそうです。
そして、
通常、卵から成鶏に育つまで約150日ほどかかりますが、
成長ホルモン剤を使用し、3倍の速度で成長させ、
わずか50日足らずで出荷しているそうです。
ちなみに、
日本の輸入鶏肉の8割近くは、ブラジル産だそうです。
ホルモン剤や抗生物質の残留は、
賄賂が横行している国が、
しっかりと検査し規制しているから安全で、
危険性は根拠がないそうです?
ブラジルの肉の問題は、
大スキャンダルですが、
メディアは、
大手企業と政治家、官僚が絡んでいるので、
騒いでしまうと、日本経済に大きく影響してしまうため、
おしはかって相手に配慮する忖度という事で、
輸入の危険性を、普通のトーンで言いましたが、
大げさにはしませんでした。
ブラジルは、外交が得意なので、
各国に説明し、その結果、一時的なダメージに終わり、
その後は、むしろ、以前より取引が増えているそうです。
ただ、そのため、ブラジルでは、
根本からの改善はしていないそうです。
そして、
アメリカやオーストラリアでは、牛を短期間で、
肥育させる成長促進剤として、
ホルモン剤の投与が行われているそうです。
それらは基準に従って使用しているので、
人体に影響がないとアメリカやオーストラリアでは、
言っています。
ちなみに、ロシアは、
合成ホルモン剤残留牛肉の輸入を禁止し、
あの中国でさえ、
合成ホルモン剤残留牛肉の輸入を禁止しています。
先進国で、
最大の合成ホルモン剤残留牛肉の輸入国は、
日本だそうです。
しかし、北海道大学『半田康』医師によると、
合成ホルモン剤残留牛肉の増加と共に、
ホルモン依存性がんの患者数が、
約5倍に増加していることから、
合成ホルモン剤残留牛肉が、
がんの原因であると結論付けています。
しかし、
情報統制があるのかもしれませんが、
日本のメディアでも、
あまり怖がる必要はない。と言って、
合成ホルモン剤残留牛肉を、輸入し続けています。
日本の外交が、
ブラジルやアメリカ、オーストラリアのように、上手かったら、
日本の狂牛病や福島原発があったとしても、
日本の畜産業界は、上向き加減だったのに。