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恵方巻と海苔とお茶の話(3)

1949年まで、
海苔の胞子は海の中に浮遊し、
海岸の岩場に付着して夏を過ごし、
秋口に胞子を出すと思われていました。

そのため、竹ひびや海苔網を海の中に建て込み、
それに自然に海苔芽が付着して成長するのを待ち、
手摘みをするのが一般的でした。
 
1949年、
イギリスの藻類学者『Kathleen Mary Drew-Baker』さんは、
貝殻に寄生する海藻を研究していました。

そして、ある夏、
カキの貝殻に寄生する糸状海藻の一種が、
別種として分類されていた海苔という事を発見し、

それまで、
夏の期間の海苔の生態は、知られていませんでしたが、

海苔の胞子は、貝殻に潜って過ごす事が分かり、
海苔のライフサイクルが、解明しました。

海苔のライフサイクルは、
海苔の胞子が、
春先から秋口まで貝殻の中に潜り込み、
黒い糸のような状態の糸状体で成長し、
秋口に貝から飛び出し、
海中を浮遊するというものでした。

そして、その事を、親交のあった
藻類学者の九州大学『瀬川宗吉』教授に手紙で知らせ、
『瀬川宗吉』教授から、
色々な研究機関にその情報が伝えられました。

1953年に、熊本県水産試験場の『太田扶桑男』研究員が、
海苔の糸状体を実験室内で培養し、
人工的に殻胞子を作らせる方法を研究した結果、

不確実な天然採苗に代わる人工採苗を実用化し、
海苔の人工養殖を完成させたそうです。

海苔の人工養殖を完成は、
『瀬川宗吉』教授から、
『Kathleen Mary Drew-Baker』さんに知らされ、
喜び合ったそうです。

ちなみに、
英国藻類学会の初代会長でもある
『Kathleen Mary Drew-Baker』さんは、
「日本の海苔養殖の母」と呼ばれています。

人工採苗技術が確立するまでは、
海苔は、自然任せの産物だったので、
「運草」と呼ばれ、採取量が安定していなかったので、

海苔は、「海苔1枚、米1升」と呼ばれるほど、
高価なもので、一般庶民の口には程遠い存在でした。

それが、人工採苗技術が確立したので、
安定供給が出来、一般庶民が買える値段まで下がり、
海苔漁民の生活も安定しました。

海苔漁民は、感謝したので、海苔漁民の寄付により、
日本一の海苔の生産量を誇る有明海が一望できる
熊本県宇土市住吉町の住吉神社に、
『Kathleen Mary Drew-Baker』さんの顕彰碑が、
建てられたそうです。

そして、



毎年4月14日、
県内外の海苔養殖関係者が集まり「ドゥルー祭」が、
開催され、『Kathleen Mary Drew-Baker』さんを、
偲んで感謝しているそうです。

ちなみに、海苔の生産国は、
日本の独壇場でしたが、
最近、高齢化に伴う人手不足などで、

韓国が世界一の海苔の生産国となりました。

日本は、良いものを持っていますが、
最終的には、外国に持って行かれています。
海苔以外に有名なのが和牛。

その話は、後で…。

海苔と言えば、…(続く)
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プロフィール

ムーミン

Author:ムーミン
生まれは、福岡、
育ちは、大阪、
現在、秋田市で、
動物病院を開院。

長年、
水族館、動物園で、
獣医師として勤務していました。

短期間ですが、
犬猫行政、
食品衛生業務も
しました。

その後、
長年、
東北、沖縄の
動物病院で勤務しました。

短期間ですが、
オーストラリアなど
海外の複数の動物園や水族館で、
研修した事があります。
詳しくは、
別のブログ「あっちこっち雑記」で。

祖先は、醍醐源氏の末裔で、
福岡県八女市黒木の
猫尾城の城主を
していました。
詳しくは動物病院HPで。

学生時代、
生物学と歴史は好きでした。

高校時代、
試験の時は、
事前に、関連事項まで詳しく調べて、

特に歴史の時は、
現地調査までする事があったので、

筆記試験の時は

関連事項まで、詳細に書くと、

テスト用紙の回答欄のスペースでは、

ものすごく不足したので、

裏まで書いても不足した時には、

2枚目の白紙をもらい、
ぎりぎりまで書いていました。

そのため、高校の時は、
歴史や生物のテスト用紙が配られる時、
あらかじめ、
白紙が、2枚配られるようになりました。

先祖は笛が得意で、
後白河法皇、後鳥羽天皇に、
褒められた事があります。

自分も、子供の頃、
ピアノを習っていたので、
音楽が好きです。

水族館、動物園勤務時代、
野生動物は、
殺気を感じると、
逃げるので、
殺気を感じさせない為、
歌いながら、
治療していたので、
歌が得意になりました。

尚、話し言葉や細かい所などは、
意訳の場合もあります。

リンクはフリーです。

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