光る動物(26)(カイコ)-カイコを始めた黄帝の話(19)-蜚廉から風伯へ(11)
- 2017/12/10
- 05:05
気まぐれに、占い師に、
「狩りの成果を占ってくれるか。」と聞きました。
すると、占い師は、
「今回の収穫は、鳥獣をではなく、
人材でしょう。」と言いました。
『姫昌』は、面白い事と言って、狩りに出かけると、
河で老人が、釣りをしている姿を目にしました。
しかし、近寄ってみると、
返しの無い真っ直ぐな針に餌もつけず、
それどころか、針は着水するどころか、
水面の数cm上の所に針がありました。
『姫昌』は、
釣りをしていると思ったのに、
何をしているのか興味が湧き、
「何が釣れるのですか?」と話しかけました。
すると、老人は、「私に必要な物が釣れます。」と答えました。
『姫昌』は、ますます、
この老人に惹かれて、色々な事を話をすると、
色々な方面で、博学で、
尊敬できる人物という事が分かりました。
『姫昌』は、この老人が、占い師が言った人材だと考え、
「国を大いに栄えさせる聖人が現れる時、
感じる物があるという伝承が、
私の一族には、あります。
今日、私は、貴方にあって、感じる物がありました。
私は、人々が、生きて良かったと幸せを感じる国を、
目指しているので、手伝って下さい。」と言いました。
その言葉を聞いた老人は、
「おそらく、人違いだと思いますけど?」と言いながら、
話を聞いていました。
実は、この老人は、
後日、天才軍師あるいは、
釣り師の代名詞「太公望」として知られることになる
『呂尚(太公望)(姜子牙)(呂望)(師尚父)
(斉太公)(姜太公)』と言って、
勇猛な騎馬民族の姜族の族長で、
崑崙山の道士でした。
元々は「殷」に仕え、
人々が安心できる平和な世の中にするという、
大志を持っていましたが、
『紂王』の数々の悪行に反発して出奔し、
その後、色々な諸侯の元を遍歴していた時、
崑崙山の最高神『元始天尊』から、
「より良い世の中にしないか?」と言われ、
感じる物があったので、
崑崙山で、数十年間、厳しい修行をし、
仙人級の力を持つ道士となったそうです。
そして、この世を安定させるという目的で、
『元始天尊』の秘書的役割の崑崙12大仙と、
密に連絡を取るようになっていました。(続く)
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