光る動物(25)(カイコ)-カイコを始めた黄帝の話(18)-蜚廉から風伯へ(10)
- 2017/12/08
- 05:05
仁政を施していたので、
次第に、『姫昌』が統治している「周」に、
人々が集まって来ました。
また、
近隣の国同士で、揉め事が起きると、
『姫昌』に、調停を頼みに来る諸侯もいました。
ある時、「虞国」の君主と「芮国」の君主が、
『姫昌』に、揉め事を調停してもらうため、
やって来ました。
「虞国」の君主と「芮国」の君主は、
それぞれ別々に、
『姫昌』が統治している「周」を通って来たのですが、
その間、民衆達が争っている姿を、
見かけることがなく、
人々は、老人を敬い、女子供をいたわり、
民衆達が道を譲り合っているのを、
何度も目にしました。
ちなみに以前、
仙台市に住んでいたのですが、
仙台市は、民度がものすごく高く、
ビックリする程、
譲り合いの精神が優れていました。
例えば、
車の運転で、
横道から、本道に入ろうすると、
仙台市以外では、
本道に入ろうすると、
むしろ、遠くからでも、いきなりスピードを出して来て、
入れてくれない事の方が、多いのですが、
仙台市では、本道に入ろうとして、
ウインカーをつけると、
普通車は、当然ですが、
改造車やヤンキーでも、
かなり遠くにいても、
あるいは、近くにいても、
必ず止まったり、スピードを緩めて、
入れてくれます。
反対に入れてあげると、
必ず、ありがとうのサンキューハザードを、
点滅させるので、
仙台市の民度が高い事に、驚き、感動ました。
これと同じく、
「虞国」の君主と「芮国」の君主は、
『姫昌』の治める国が、民度が高いのを見て、驚き、感動し、
『姫昌』に、
「今回、我らの国の争いごとを、
調停してもらおうと思い、やって来たのですが、
貴方が統治している「周」の民衆を拝見させてもらい、
我らが争っているのが、恥ずかしくなってきました。
これからは、譲り合いの精神で、
仲良くやって行こうと思います。」と述べました。
『姫昌』は、
事前に、争いごとを調停して欲しいと聞いていたので、
何が何だか分かりませんでしたが、
互いが譲り合うことの大切さを、分かってもらえた事を、
大いに喜び、宴会を催したそうです。(続く)
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